横山典弘騎手「見てのとおり、素晴らしい馬」

トピックス

これまでにGⅠを3勝。そして、初の海外遠征となったドバイシーマクラシックでも海外馬相手に2着したブエナビスタ(牝4、栗東・松田博厩舎)。
実績だけみれば、単勝1.5倍の断然人気も致し方ないとは言えるが、騎乗した横山典弘騎手も「期待に応えられ、ほっとしたね。返し馬でもいつもどおりに落ち着いていたが、ちょっと身のこなしが硬かった。」と、語ったようにデキはもう一つ。
ドバイ遠征中には、大事には至らなかったとはいえ、皮膚病にもかかっていたとも言うだけに、これまでの戦歴にも改めて恐れ入る。

また、帰国緒戦という課題に加え、今回懸念されたのが久々のマイル戦。「案の定、ゲートを出ず、ひやっとしたよ。前とはずいぶん離れていたから不安はあったが、逆に腹をくくるしかなかったし、馬を信じてあの乗り方に賭けるしかなかった。」横山典弘騎手が騎乗した2戦は先行策をとっていたとはいえ、少なからず距離短縮は堪えた。

しかし、先行馬有利と言われる馬場で、直線半ばからエンジンがかかると、先に抜け出したヒカルアマランサスをゴール前で強襲。4つ目のビッグタイトルを物にした。
「ドバイ遠征の後だけに、馬もたいへんだったと思う。状態としては、やはり本物とはいえず、底力の違いで勝ったということ。見てのとおり、素晴らしい馬。これからもがんばってもらいたいね。」と、同騎手。

宿敵、レッドディザイアとの4度目の対決を制し、ウオッカ、ダイワスカーレット、メジロドーベルらに続く、史上4頭目の牝馬GⅠ4勝馬の栄冠を手にした今。
次なる標的は宝塚記念。昨年の有馬記念で後塵を拝したドリームジャーニーらの出走が予定されるが、国内最強へ向けて女王が好発進を切った。