トレセンレポート【オークス】アプリコットフィズ

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-:オークスに出走するアプリコットフィズについて、小島太調教師にお話を伺います。よろしくお願いします。

小:よろしくお願いします。

-:今日(5/19・水)の追い切りでは、どんなところを確認されようとお考えでしたか?

小:桜花賞のあとは追い切りをあまりやっていなかったので、まずは体を戻すのにちょっと時間をかけましたが、普段の調教ではハードめな調教を行っていました。先週初めてちょっと強めの追い切りをかけたときは、息の入りが良くありませんでしたけど、今回はやや出来ている感じだったので「馬のリズムを崩さないよう、彼女の行く気のままの調教をしよう」という指示を出しました。その通りの調教が出来たと思います。

-:ポリトラックでの走り、動きをご覧になられていかがでしたか?

小:余裕のある走りに見えました。普段強めの調教をしてきていたので、追い切りではテンションを上げずに「彼女の行く気でやれば、息も出来て万全の状態で行けるんじゃないか」という自分の考えがあって、今回はやってみました。

-:追い切りを終えて、仕上がりはどうジャッジされますか?

小:これまでも満足のいく仕上がりでしたけど、今回は更に少しパワーアップをしている感じがしますよ。

-:本番が楽しみになって来ている状況でしょうか?

小:そうですね。前走の桜花賞では期待を裏切られて落胆しました。大きく負けはしていませんけど、勝てませんでしたからね。でもこの馬に関しては「何とか巻き返しをしたいな」と期待しています。

-:今お話に出ました桜花賞ですが、改めてレースを振り返っていただけますか?先行しての5着という結果でした。

小:やはり、あの時点ではカイ食いの細い馬ですし、輸送でも良い方に対応できない弱さがありましたからね。だからといって栗東に3、4週間行っても、慣れるのにまた時間がかかるということがあったので、最終決断として前日に輸送することになりました。そのときはそれでベストだと思いましたけど、まだアプリコットにはそういう弱点が残っていたんですね。

-:決して力負けではない、と。

小:そうですね。あの馬としては、馬体重も随分と減っていましたので「ベストとはいえなかったのかもしれないな」と自分では感じています。今回は巻き返しを狙っています。

-:距離延長に関しては、いかがですか?

小:トビの大きい馬ですし、目方以上に大きい馬ですので、オーソドックスにレースを運べると思います。なので、彼女には距離延長は「大丈夫じゃないかな」と思っています。

-:距離は違いますが、東京コースは2戦2勝と、良い相性ですね。

小:あまりそういう風には考えていません。偶然そうだったのか…本当に左回りが得意なのか…、まあそれは分かりませんけど、これから右回りのレースもたくさんありますから、そういう風には考えたくはありません。

-:オークスでの巻き返しを狙うために、どんな展開が理想だとお考えですか?

小:やはりスンナリとした流れで、あまり力まないで3コーナーまで向かって欲しいですね。そうすれば自ずから良いポジションに上がってこられると思いますし、ジョッキーからのゴーサインで、良い伸びを見せてくれると期待しています。

-:先週金曜日には栗東から四位騎手がお見えになって跨ったそうですが、四位騎手とは何かお話はされましたでしょうか?

小:いえ、彼はレースも一緒に乗っていますし、大体見て分かるだろうと思いますけど、口向きや気性の面を早めに把握してもらった方が良いかな、と思って、跨ってもらいました。

-:四位騎手は何とおっしゃっていましたか?

小:「思っていた通り、良い乗り味の、能力がありそうな感じの馬だ」と言っていました。

-:では、最後にファンへ向かって、意気込みのほどをお願いいたします。

小:意気込み、というのではありませんけど、桜花賞で人気を裏切ってしまったので、何とかここでもう一度踏ん張って、頑張ってもらいたいと思っています。仕上げに関しては、かなり自信を持って臨んでおります。応援よろしくお願いします。


アプリコットフィズ
(牝3、美浦・小島厩舎)
父:ジャングルポケット
母:マンハッタンフィズ
母父:サンデーサイレンス
通算成績:4戦2勝
重賞勝利:
10年デイリー杯クイーンC(G3)