【オークス】アパパネとサンテミリオンがGⅠ史上初の同着!

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10年5月23日(日)、3回東京2日目11Rで第71回 優駿牝馬(GⅠ)(芝2400m)が行なわれ、蛯名 正義騎手騎乗の1番人気・アパパネ横山 典弘騎手騎乗の5番人気・サンテミリオンが、GⅠレースとしては史上初となる同着で優勝。勝ちタイムは2:29.9(稍)。
3着には2馬身差で8番人気・アグネスワルツ(牝3、栗東・宮本厩舎)が続いて入線した。

レースはニーマルオトメが果敢に先手をとると、2番手にアグネスワルツ。アパパネ、サンテミリオンは中団を追走。1000m通過は1:00.6というハイペースで流れたが、中盤でペースダウン。
直線に入ると、逃げたアグネスワルツが抜け出しリードを広げたが、外から、アパパネ、サンテミリオンが勢いよく追い上げ、最後は2頭のデッドヒートに。ゴール前も鼻面を合わせるようにゴールすると、GⅠレース史上初の同着となった。

勝ったアパパネは、昨年、7月5日福島の新馬戦で3着となり、2戦目で初勝利。続く、赤松賞では2歳レコード勝ちを収ると、暮れの阪神JFを快勝。年明け初戦の前走のチューリップ賞では2着に敗れたが、前走の桜花賞を制覇。この勝利で牝馬2冠を連覇となった。

母が02年フェアリーS(GⅢ)、2着のソルティビッドという血統。馬主は金子真人ホールディングス(株)。生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「ハワイに生息する赤い鳥の名前」。

勝ったサンテミリオンは今年の1月5日にデビュー勝ちすると、続く若竹賞も快勝。1番人気に推されたフラワーC(GⅢ)では3着に終わっていたが、単勝1.9倍の断然人気に応えて、フローラS(GⅡ)を快勝していた。

馬主は吉田 照哉氏、生産者は千歳の社台ファーム。馬名の意味由来は「フランス有数のワインの産地。世界文化遺産」。

騎乗していた蛯名正義騎手は、本レースは99年のウメノファイバー以来2勝目で、GⅠは通算16勝目。JRA重賞通算91勝目。同馬を管理する国枝栄調教師は、本レース初勝利でGⅠは通算8勝目。JRA重賞通算25勝目。キングカメハメハ産駒も本レースは初勝利。JRA通算8勝目(うちGⅠは4勝)。

騎乗していた横山典弘騎手は、本年は重賞11勝目。先週のヴィクトリアマイルに続いてGⅠは連勝だが、牝馬クラシックGⅠは初勝利。JRA重賞は通算128勝目、うちGⅠ(JpnⅠ)は通算20勝目。管理する古賀慎明調教師は、本レース初勝利。JRA重賞は通算5勝目でGⅠは初勝利。ゼンノロブロイ産駒は、JRA重賞は通算3勝目でGⅠは初勝利。なお、3着のアグネスワルツもゼンノロブロイ産駒で、同産駒のワン・スリー・フィニッシュとなった。

なお、オークスはJRAナビゲーターの蒼井優さんが、表彰式プレゼンターを務めた。

【蒼井優さんのコメント】
「一昨年、東京競馬場に来場した時同様、大変興奮しました。雨の中でしたが、それを吹き飛ばす期待以上のレースを見ることができました。このドキドキ感が競馬の醍醐味なんだなあと思います。
表彰式は通常と違うパターンとなりましたが、それがかえって、本当に気持ちの入ったものになったように思います。
さらに馬券も馬単が17番→18番と18番→17番の両方が当たり、とても楽しい一日となりました。」

このレースの全着順・払戻金はこちら

アパパネ
(牝3、美浦・国枝厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ソルティビッド
母父:Salt Lake
通算成績:7戦5勝
その他の重賞勝利:
10年桜花賞(G1)
09年阪神ジュベナイルF(G1)

サンテミリオン
(牝3、美浦・古賀慎厩舎)
父:ゼンノロブロイ
母:モテック
母父:Last Tycoon
通算成績:5戦4勝
その他の重賞勝利:10年サンスポ賞フローラS(G2)






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