【アメリカ遠征記】場所が変われば、調教方法も変わります。


前回、アメリカのライダーの乗り方を見て習得しようとしてるみたいな内容を書きましたが、彼らにとっても僕のことが気になるみたいで。「UAEダービーを勝った日本馬はどんな調教をしてるんだ?」みたいな感じで、色んなライダーが見にきてはアメリカと日本の調教の違いを学ぼうとしてるようです。動画撮影をされてるときは、こんな僕で良いの?と恥ずかしい気持ちもありますね(笑)。

やっとケンタッキーも暖かくなってきました。週によればまだ一桁の気温の日もありますが、だいぶ過ごしやすくなってきました。それはいいんやけど、雨が多い!雨が降れば馬場も悪くなるし、水たまりが出来て決して脚下には良くないんです。

しかもケンタッキーは日本と違ってウッドも坂路もなく、馬場はダートコースひとつしかありません。なので僕は準備運動の時間を長めにとって、馬のバランスを均等にすることで馬への負荷を変えているんですよ。

バランスが整っている馬の重心の位置にしっかり騎乗することで、馬に対してより効果的に負荷をかけることが出来ると思います。そして騎乗する重心の位置などを少し変えることで負荷のかかるところも少し変わって、それにより馬がリラックスして気持ちを乗せることも出来やすくなるんですよ。クラウンプライドとはその辺りの意思の疎通が出来ていると思うし、賢い馬で僕が求めている全てを理解していると感じることもあります。

バランスの良い走りをさせると、故障のリスクも減るし馬のエンジンであるトモの筋肉もアップするし、良いことだらけで。クラウンプライドは、股関節が柔らかくて踏み込みも深くなってトモの弾みも感じるし、ダービーに向けて順調です!

クラウンプライド