トレセンレポート【安田記念】ショウワモダン

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「ちょっとGallopを見せてもらっていいですか?」と声を掛けられ、振り向くと後藤浩輝騎手が立っていた。

ダービー回顧のコーナーに掲載されているローズキングダム(牡3、栗東・橋口厩舎)の写真が笑っているように見える、ということを確認したかったようだ。

笑顔でGallopを眺める後藤騎手にローズキングダムについて聞くと
「本当に良い馬に乗せてもらいましたよ。レース前に追い切りで乗ったときから良い感じでした。こちらの思い通りに走ってくれるので、距離も大丈夫だろうと思っていました。火曜日に電話で様子を聞きましたけど問題ないようでしたし、また秋が楽しみですよ」と、力強く語ってくれた。

「今年の最初は結果を残せませんでしたけど、ダービーで2着、オークスで4着と2週続けてG1で結果を残せて良かったです」と勢いに乗る後藤騎手が、今週の安田記念で騎乗を予定しているのはショウワモダン(牡6、美浦・杉浦厩舎)だ。
「前走のメイステークスは、良馬場でしたし、体が20キロ減っていて、パドックで跨ったときも『完調にはまだ足りないかな』という感じでしたので、強気にはなれませんでした。スタートの感じも今ひとつだったので『やっぱり厳しいかな』と思いましたけど、3コーナー辺りから走りが良くなったんです。展開に恵まれたところもありますけど、あの状態で勝てるんですから、それだけ力を付けているんでしょうね」と、後藤騎手は前走を振り返る。

安田記念に向けては
「G1で相手がグンと強化しますから、また厳しい戦いになると思います。ただ、ここ4戦乗ってきて、ダービー卿のあたりからもう一段上のギアも使えるようになってきたり、この馬も成長をしていますのでどこまでやれるか楽しみです。あとは雨が降ってくれれば面白いですね。このメンバーの中でも雨の上手さはトップクラスですから」と、見通しを語った。
オークス、ダービーに続いて上位争いを演じるか。後藤騎手の手綱捌きに注目だ。


ショウワモダン
(牡6、美浦・杉浦厩舎)
父:エアジハード
母:ユメシバイ
母父:トニービン
半兄:ユメノシルシ
通算成績:38戦9勝
重賞勝利:10年ダービー卿チャレンジ(G3)