【ユニコーンS】未来のダート王目指すブライアンセンスは坂路閉鎖も問題なし!

前走同条件を好タイムで勝ったブライアンセンス

前走同条件を好タイムで勝ったブライアンセンス


■ユニコーンS
ブライアンセンス
斎藤誠調教師

——前走(5/6・東京ダ1600・3歳1勝クラス1着)を振り返っていただけますか。

斎藤調教師(以下、斎):元々期待をしていた馬で2走前も勝つ気満々でいましたが、踏み遅れた分もあってハナ差届きませんでした。前走乗ってくれたタケシ(横山武騎手)は、この馬の能力を分かっていますからね。風が強い状況のなかでも時計を詰めて良い勝ち方をしてくれましたし、レース後すぐに「次はユニコーンステークスだね」と。タケシは夏場北海道で乗っていますが「ユニコーンのときには東京へ戻ってきます」と話していました。

——この中間の調整過程を教えてください。

斎:一旦放牧に出して、メンテナンスとリフレッシュをしました。良い状態で帰厩してその後も順調にきています。6/7(水)に行った1週前追い切りの時計がちょっと遅かったので、週末に長めから時計を出す予定です。それで1週前の時計が遅かった分の調整がきくと思いますし、あとは最終追い切りをやって良い状態で臨めると思います。

——現在美浦トレセンは坂路コースが閉鎖されていますが、調整パターンに影響はありますか。

斎:ブライアンセンスに限らず、厩舎全体でインターバルで軽く長めに乗るようにしたり、ハッキングを長めにしたり、コースを縦列で回ったりと様々なパターンを取り入れて調整しています。この坂路閉鎖についてはマスコミの皆さんによく質問されますが、坂路が使えなくなるタイミングは分かっていましたし、それを見越して2、3ヶ月前からコース中心に調整してきて何の問題もなく移行出来ています。

——この馬が元々持っている良さ、競馬を使いながら成長を感じる点はどのようなところでしょうか。

斎:素直でジョッキーにとって乗りやすいところがこの馬の良さですね。終いも伸びてどんな競馬でも出来ますし、万能型です。今は体もずいぶんしっかりして競馬に慣れてきたこともあって、ジョッキーが取りたいと思うポジションを取れるようになってきました。その辺りに成長を感じます。

——初めての重賞挑戦です。意気込みをお願いします。

斎:腰に甘いところがあって3月デビューと使い出しが遅くなってしまいましたが、オーナーにご理解いただいて我慢出来たことで今順調に能力を見せています。まだまだ伸びる余地がありますし、重賞でも楽しみです。