【小倉記念】小回り=先行有利のイメージに要注意!軸選びに欠かせない意外な「マル秘ポイント」

小回りコースの七夕賞で差し切り勝ちがあるエヒト

小回りコースの七夕賞で差し切り勝ちがあるエヒト

先週の当欄『近年は傾向が変化!?水準以上の実力を秘める「トレンド条件」を満たした注目候補』の記事では、レパードSのデータにピタリ一致していたライオットガールが5番人気で鮮やかに快勝!コースの傾向を意識することは、馬券的中への近道となることを証明しました!

小倉記念(G3)が行われる小倉芝2000mは、いわゆる典型的な「小回り」コース。

ゴール前直線が平坦で、長さは291m。コーナーの角度もキツい作りになっており、一見すると「逃げ馬」に有利なイメージを抱きがちです。

ところが、実際はその真逆。過去10年の小倉記念では逃げた馬が[0-0-2-9]と意外にも連対ゼロ。

その一方「上がり3ハロン・メンバー1位」を記録した馬が、過去10年で[3-5-0-3]と8連対を記録!連対率は驚異の72.7%を記録していることをご存じですか!?

▼上がり3ハロン1位をマークした好走馬(過去10年)
14年1着 サトノノブレス(3人気)
14年2着 マーティンボロ(6人気)
16年2着 ベルーフ(4人気)
17年2着 サンマルティン(2人気)
19年2着 カデナ(6人気)
20年2着 サトノガーネット(6人気)
21年1着 モズナガレボシ(6人気)
22年1着 マリアエレーナ(2人気)

小倉芝2000mは4コーナーポケットからのスタートで、1コーナーまでゴール前直線を使っての先行争いが激しくなりがち。

また直線は平坦でも、向こう正面にかけてのアップダウンが意外とあるため、序盤に力を使った逃げ・先行馬は失速しやすく、小回りでも差し・マクリが決まりやすい傾向が出ているのです。

「上がり3ハロン1位」を記録して好走した8頭のうち、サトノノブレス、マーティンボロ、ベルーフ、カデナ、サトノガーネットの5頭は既に「重賞勝ち」の実績がありました。

一方でサンマルティン、モズナガレボシ、マリアエレーナの3頭は「前走で3着以内」に好走していた好調馬。

小倉記念で最速上がりをマークして好走するためには「重賞勝ちの実績」もしくは「前走3着以内」この2項目を満たす必要がありそうです。

今年、既に重賞勝ちの実績があるのは…

エヒト(22年七夕賞)
カテドラル(21年京成杯AH)
マリアエレーナ(22年小倉記念)
モズナガレボシ(21年小倉記念)
ワンダフルタウン(21年青葉賞)

の5頭。この中では昨年最速上がりをマークして勝利したマリアエレーナ、今季は勝利こそ挙げていませんが2着したAJCCで最速上がりを記録しているエヒト、この辺りが有力でしょうか。

一方、今年のメンバーで前走3着内馬は少なく、エニシノウタ(御室特別1着)とククナ(七夕賞2着)のみ。

小倉記念は格上挑戦でも好走できるレースですが、3勝クラスでの入着実績は必要。ココは素直にククナの重賞実績を評価しておきたいところです。