【2歳馬情報】菊花賞を勝った人気者の妹が京都で待望のデビュー!

今週はG1ウィークの中休み。しかし海外ではブリーダーズカップが、国内でもJBCが行われる。中央でも多くの良血馬、素質馬がデビューを予定しており、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆11月4日


●東京芝1800m

バンビーノデオーロ(牡、オルフェーヴル×ハウメア、美浦・鹿戸厩舎)
母は5勝。おばシャドウディーヴァ(府中牝馬S勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド6F86秒2-11秒5。「先々距離はマイル以下がメインになるかもしれないけど、現状は制御も利いている。スピード感があり、走りの回転数も速い」と記者の話。鞍上はモレイラ騎手を予定。

トゥルーサクセサー(牡、モーリス×ブロンズテーラー、美浦・高木厩舎)
おじサウンドトゥルー(交流含むG1・3勝)、アナザートゥルース(交流含む重賞2勝)、ルールソヴァール(佐賀記念勝ち馬)。2週前はウッド6F83秒9-11秒8、1週前はウッド6F85秒5-11秒8と、ともに余力を持って1F11秒台を出している。

●東京ダート1600m

アッシュルバニパル(牡、Arrogate×Georgies Angel、美浦・田中博厩舎)
全兄ケイヴロック(北米G1を2勝)。OBSマーチセールで、吉田勝己氏が105万ドルの高額で落札した馬。坂路の調教も好内容だったが、1週前は初めてウッドで追われ6F81秒5-11秒9と、こちらのコースでも好時計をマークしており、初戦から好勝負できそうだ。

インテルメディオ(牡、ドレフォン×メリーウィドウ、美浦・栗田厩舎)
母は4勝。半姉ジュディッタ(4勝)。2週前のウッドで1F11秒4の速い時計、1週前はウッド6F84秒2-12秒3をマークしている。鞍上はモレイラ騎手。

●京都芝1600m

ディフェリ(牝、Mendelssohn×Heavenly Romance、栗東・松永幹厩舎)
母は天皇賞・秋の勝ち馬。半兄アウォーディー(JBCクラシック勝ち馬)、ラニ(UAEダービー勝ち馬)、半姉アムールブリエ(交流重賞6勝)。調教は坂路55秒5-12秒8。

「まだ目一杯には追われていないが、良血馬らしい雰囲気のある馬体の作り。母の産駒はダート色が強いが、軽さも感じさせる走りだけに芝も走る可能性あり」と記者の話。鞍上は鮫島駿騎手。

キーパフォーマー(牝、キタサンブラック×アンコールピース、栗東・佐々木厩舎)
近親スクリーンヒーロー(ジャパンC勝ち馬)、3代母はダイナアクトレス、4代母はモデルスポートと社台グループゆかりの血統。調教はCW6F83秒3-11秒7と水準レベルの時計は出ている。鞍上は松若騎手。

●福島芝1200m

イスラアズール(牡、イスラボニータ×ラズールリッキー、美浦・武井厩舎)
母は福島2歳S1着。調教はウッド6F85秒8-11秒6と、終いに速い時計が出ている。

◆11月5日


●東京芝1400m

フォルスタクラス(牡、リオンディーズ×ダラニ、美浦・上原厩舎)
近親は先日種牡馬入りしたナランフレグ(高松宮記念勝ち馬)。調教はウッド6F82秒3-11秒9と水準レベルはクリアしている。

●京都芝2000m

ハミング(牝、ブリックスアンドモルタル×ブリッツフィナーレ、栗東・中内田厩舎)
半兄キセキ(菊花賞勝ち馬、G1で2着4回)、半姉ビッグリボン(マーメイドS勝ち馬)。調教はCW81秒6-11秒1。全体が速いうえに、終いが11秒1は秀逸。成長力の高い血統で、先々まで楽しみだ。

ミスタージーティー(牡、ドゥラメンテ×リッスン、栗東・矢作厩舎)
半姉タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)、半兄サトノルークス(菊花賞2着)。調教は6F83秒5-11秒7。その前には6F81秒台を2連発している。兄姉から2歳戦向きではないが、仕上がり具合を見ると、初戦から走れそうだ。鞍上は坂井騎手。

シグネチャーセント(牡、リオンディーズ×アドマイヤアロマ、栗東・橋口厩舎)
母は2勝。おじアドマイヤスコール(3勝)。調教はCW6F83秒6-12秒1と全体時計は悪くない。鞍上は鮫島駿騎手。

●京都芝1600m(牝馬限定)

フレミングフープ(牝、ハーツクライ×シーズアタイガー、栗東・友道厩舎)
半兄ダノンザタイガー(東京スポーツ杯2歳S2着)。セレクトセール2億9700万円(税込)。調教はCW6F86秒9-10秒9。終い重点とはいえ、10秒9は出色のタイムをマーク。

「瞬発力は非凡。スラリとした品のある体つきで、血筋からも中距離まで問題なくこなせるだろう」と記者の話。友道厩舎-金子真人HDのラインで、要注目の一頭だ。鞍上は藤岡康騎手。

ソルセルリ(牝、ロードカナロア×ペイドメルヴェイユ、栗東・安田隆厩舎)
母は4勝。近親ヴィクトワールピサ(国内外でGⅠ3勝)。調教はCW6F82秒0-11秒8をマーク。2週前から大きく時計を詰めている。鞍上は横山和騎手。

●福島ダート1700m

デルマヴェーダ(牡、イスラボニータ×デルマサリーチャン、美浦・菊沢厩舎)
母は3勝。坂路52秒5-12秒3は水曜日の2歳馬2番時計。2週前のウッドでも6F82秒9-11秒7と、好調教を連発している。

◆2歳馬新規入厩


プロフォンド(牡、モーリス×ヤマノフェアリー、栗東・友道厩舎)
おばデニムアンドルビー(重賞2勝)。セレクトセール3000万円台(税込)+非ノーザンF生産馬で、金子真人HD&友道厩舎ラインは注目点

オールセインツ(牡、キズナ×エアシンフォニー、栗東・友道厩舎)
おばエアメサイア(秋華賞勝ち馬)、おじエアシェイディ(アメリカJCC勝ち馬、有馬記念3着2回)。セレクトセール9020万円(税込)