【3歳馬情報】現3歳世代最後の新馬に豪州G1を制した名牝の娘が登場!

いよいよ今週で現3歳世代の新馬戦は終了。最後の新馬戦にも母はオーストラリア遠征を敢行しG1馬となったあの名牝という良血馬が登場する。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆2月17日


●新馬・東京ダート1600m

ボムポット(牡、リオンディーズ×スパークルキャット、美浦・上原佑厩舎)
おじブラックタキシード(セントライト記念勝ち馬)、ミカエルビスティー(4勝)。11日の新馬戦を除外。1週前調教(以降も時計は、主に1週前の追い切り)はウッド6F84秒5-11秒6。ここまで1F11秒台半ばの時計が2本出るなど、終いまでしっかり走れている。

ムーランボルドー(牝、リオンディーズ×フローレンスガール、美浦・戸田厩舎)
母は2勝。半兄ミヤジタイガ(弥生賞2着)。11日の新馬戦を除外。時計はウッド6F85秒0-11秒8。これで上り1Fは3週連続で11秒台が出ている。

●新馬・京都ダート1800m

テリフィックプラン(牡、Mastery×Changing Plans、美浦・萩原厩舎)
おじPeace Rules(北米G1を3勝)。時計はCW6F83秒2-11秒5。美浦所属だが、東京では除外の可能性が高いので、京都デビューを予定している。「前進気勢を武器に、スピード感溢れる走りが目につく。1週前の追い切りは馬なりと余裕を残しながら、ラスト1ハロンは11秒5秒のタイムをマークし、動きも抜群。このあたりにも高い素質を感じさせる」と記者の話。鞍上はキングスコート騎手。

●未勝利・東京芝1600m

シュネルラウフェン(牝、ドゥラメンテ×セリエンホルデ、美浦・手塚厩舎)
半兄は、今年から種牡馬生活を送るシュネルマイスター(NHKマイルC勝ち馬)、近親サリオス(朝日杯FS勝ち馬)、サラキア(G1で2着2回)。昨年10月にゲート試験を合格。その後はじっくり調整され、いよいよデビューを迎える。追い切りでは古馬オープン馬と併入と、良血馬らしい動きを見せている。

◆2月18日


●新馬・東京ダート1400m

リシャールウィン(牝、ニューイヤーズデイ×ハナズゴール、美浦・菊川厩舎)
母はオーストラリアのG1を含む重賞3勝。半姉ミモザゴール(2勝)。「コンパクトな体型で、適性距離はマイル以下かな。本数はそれほど多くないけど、2月7日の追い切りは半マイル66秒9で1ハロン11秒8なら上々。水準をクリアする能力はありそう」と記者の話。追い切りを坂路からウッドに切り替え、仕上がりは順調に進んでいる。

クールソル(牝、ドレフォン×メジャータイフーン、美浦・斎藤誠厩舎)
母は函館2歳S2着。半姉ヘニータイフーン(2勝)、おばコパノフィーリング(3勝)。10日の新馬戦を除外。「坂路とウッドチップを併用し、追う毎に良化。まだまだ動けそうな雰囲気もある。イメージは馬力型で、短距離向きかな」と記者の話。追い切りでは、ウッド6F85秒6-11秒8の時計が出ている。

ヘヴィリピーテッド(牡、ミッキーアイル×オンヴェラ、美浦・小島茂厩舎)
母はフランスG1で2着。10日の新馬戦を除外。1週前はウッド6F87秒6-12秒5。2週前には坂路54秒1-12秒2をマークしている。

アナベルアンヌリー(牝、ドレフォン×モナリザ、美浦・牧厩舎)
半姉ミタマ(2勝)、10日の新馬戦を除外。1週前は大きく時計を詰め、ウッド6F82秒1-12秒4と全体時計は上々のタイムが出ている。

●未勝利・東京芝1800m

スノーディーヴァ(牝、エイシンヒカリ×スノースタイル、美浦・深山厩舎)
半姉スマートレイアー(重賞4勝、秋華賞2着)、半兄プラチナムバレット(京都新聞杯勝ち馬)。芝を求め、デビューは新馬戦では無く未勝利戦を選択。時計はウッド6F84秒9-11秒9が出ている。

●未勝利・小倉芝2000m

ホウオウトランプ(牡、サトノダイヤモンド×レディイヴァンカ、栗東・池江厩舎)
母は北米G1勝ち馬。セレクトセール1億4300万円(税込)。1週前のCW83秒8-11秒4も悪くないが、特に2週前のCW6F80秒9-11秒2は、デビュー前の馬としては秀逸の時計。既走馬相手でも好戦可能だ。鞍上は浜中騎手。