平林2歳新馬観戦記(6/19.20)

トピックス

土曜阪神4R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.10.5

勝ち馬
マイネショコラーデ(牝2、栗東・吉田厩舎)

今年の一番最初の新馬戦となる阪神メイクデビュー。制したのは、1番人気のマイネショコラーデ。466キロの馬体だが、数字以上に大きく見せる馬。仕上がりはなかなか良好だった様子。スッと好スタートから3番手。3コーナーでは2番手にあがり、4コーナーで逃げたサミットストーンを捕まえた。直線1ハロンからの追い出しにもサッと反応して抜け出し、最後は流し気味のゴールだった。今年の一番乗りはロージズインメイの牝馬マイネショコラーデであった。

スタートでアサヒチェリーエイシンピンキーが出脚がつかなかったが、エイシンピンキーはその後のダッシュ力ですぐにカバーされて中団の後ろに付けた。ゲートの出が速かったのはビッグスマイル。押して行って先手を取った。
すぐにサミットストーンが続き、マイネショコラーデは3番手。ビッグスマイルも無理して先手といった感じでなく、サミットストーンと並ぶぐらいの間隔での先行。
ところが2ハロンぐらい行ったあたりで物見でもしたのだろう。ブレーキをかける様な感じで、外へ逃げ気味となった。後ろを追走中のマイネショコラーデがスッとその内へと入れ替わった。
前はサミットストーン、2番手マイネショコラーデで3コーナーを廻った。3番手にナンゴクチョウチョ、その外にビッグスマイルとなった。
4コーナーで逃げるサミットストーンの外に並びかける様にマイネショコラーデが上がってきて、その後ろがナンゴクチョウチョ、外がビッグスマイル。後ろにコスモラミティエが、直ぐ内の後ろにエイシンピンキーも詰めて来ている。

直線に入って、サミットストーンと追い上げるマイネショコラーデでは、手応えが違った。残り1ハロンを残すあたりで、マイネショコラーデが追い出し開始。その横にビッグスマイルが追いついて来て一瞬並びかけそうになるが、もう勢いが違う。
和田Jがステッキを2発入れると、もう一度エンジンに灯が点いた。そして離してもう3発ほどステッキを入れて、後は流し気味でゴールへと入った。
ビッグスマイルは2着。3コーナー手前でのあのアクシデント。普通の馬ならばもう終わるぐらいの逃走だが、もう一度追い合いに参加する程の追い上げ。
3着にはジワジワと伸びたナンゴクチョウチョが入った。4着コスモラミティエ。エイシンピンキーは、やはりスタートでのロスタイムが惜しかった。

466キロだが、もっと大きく見せる馬体。ライバルのビッグスマイルにアクシデントがあってレースを有利に進めたが、その運も実力のうちである。決して相手がアクシデントがあったから勝ち上がったと言うようなものではなく、好仕上がりと追い出してからのシッカリとした伸びは、素質があるからのものだろう。


日曜阪神4R
2歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.35.7

勝ち馬
アヴェンチュラ(牝2、栗東・角居厩舎)

注目の新馬戦、新種牡馬ディープインパクトの子供の一番乗りデビューとなるシュプリームギフトに人気集中は当然か。しかし肝心のゲートがそう速くなかったし道中も馬ゴミの中、直線でも前の馬をゴボウ抜きするまでには至らず。勝ったアヴェンチュラの道中は、シュプリームギフトを見る位置ながら4コーナーでは外から先に動いてしっかりと伸びての勝利。トールポピーの妹だが、競馬センスの良さを見たデビュー戦でもあった・・。

注目の新馬戦となったこの一番だったが、ゲートでそのシュプリームギフトの出が速くなく、1馬身近い遅れとなった。中からシゲルシャチョウが一番のゲート。最内ラバーフローに外ドリームスパと続き、エイシンオスマンがその後となるスタートしてすぐの位置取りだ。
しばらくして外からドリームスパが先手、2番手シゲルシャチョウ、内のラバーフローが3番手、エイシンオスマン、マイネマグノリア、内めにアヴェンチュラ。その外めにシュプリームギフトといった感じで、3コーナーへと入って行った。
カーヴのあたりで、先頭ドリームスパが1馬身ぐらい前、2番手が固まり最内シゲルシャチョウ、中マイネマグノリア、その外にエイシンオスマンが並び加減となった。その後ろがラバーフローにアヴェンチュラ。その少し前の外めがシュプリームギフトだ。

前半1000メートルが1.00.9と、そんなに速くない流れで推移して、3コーナーを過ぎて2番手にエイシンオスマンが上がって来た。そして、シュプリームギフトの後ろのアヴェンチュラが、外へ出して前へと進出してくる気配だ。
4コーナーを廻って直線入り口では前が4頭並んだ。逃げるドリームスパの外にエイシンオスマン。マイネマグノリア、そして一番外にアヴェンチュラが上がってきた。その直後にシュプリームギフトだが、勢いが前の馬とちょっと違う感じだ。
そして外から抜けて出ていったのがアヴェンチュラ。鞍上が手綱を押すだけで、反応良く切れて行った。2着エイシンオスマンに3馬身以上の差をつけて1.35.7の好時計での勝利。
シュプリームギフトは、2着エイシンオスマンにだいぶ詰め寄る勢いを見せたが、それでも1馬身半差の3着。ラバーフロー4着。シゲルシャチョウが5着の阪神メイクデビュー戦であった。
最後の3ハロンが11.5~11.6~11.7と、相当な切れを要求されるレースとなった。アヴェンチュラの上がりは34.4とメンバー中で図抜けたものであった。

ハイレベルな一戦となった新馬戦だったが、アヴェンチュラの素質の違いだけがクッキリと出た感じ。2着エイシンオスマンには相手が悪過ぎた様子。
シュプリームギフトはスタートでのハンデが多少と、まだ本気さが出てないのかも知れない。何と言ってもまだ2歳馬、これからの競走馬生活、長い眼で見てあげたい。


★次回狙える馬(3歳未勝利戦より)

土曜阪神7R
3歳未勝利
ダ1200m

フィールドシャイン(2着)(牡3、栗東・西園厩舎)
(ポイント)
今日がデビュー戦となったフィールドシャイン。1番人気となった様に坂路で好時計をマーク。レース内容は勝ち馬が好発から2番手抜け出しをしたもので速い流れの中で随一健闘した先行馬。相手が強すぎる競馬をしたもの。追い上げて届かずのものだったが及第点の競馬内容。ちょっと渋いぐらいの行きっぷりであり直線でもまだスッと反応してないぐらい。サクラバクシンオーの子供だけにもっと反応がいいはずで次回はもっとやれると思える。次走は行きっぷりからして違って来るはずだ。

日曜阪神2R
3歳未勝利
ダ1400m

クールクラージュ(5着)(牡3、栗東・松田国厩舎)
(ポイント)
このレースでは、他にも3着のデュランダルガイが、初出走ながら直線残り1ハロンで2着争いに加わって見所十分、次走おおいに楽しみが持てると見た。
そしてこのクールクラージュは、4コーナーで押し出されるように前へと出てしまい、残り1ハロンで先頭に並ぶ勢いだったが、ちょっとタイミングが速かったもの。そこから5着にまで着順が下がったように、全体に流れが速かった。前半3Fが34.7と、前に行く馬には厳しい流れの中でのもの。
前2戦が長い距離で、今回が1400。むしろ次走1200と、もっと短くしてもいいぐらいかも知れない。