【クラスターC】サマーウインドがレコードで重賞初制覇

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10年8月16日(月)に盛岡競馬場で行われた交流重賞・第15回 クラスターカップ(JpnⅢ)(3歳上、1着賞金:2,300万円、ダート1,200m)は、 藤岡佑介騎手騎乗の1番人気・サマーウインド(牡5、栗東・庄野厩舎)が、スタートからジワっと先行すると、最終コーナー付近では、メイショウバトラーらに一時はハナを譲らせたが、直線、追い出すと、アッサリと突き抜けてレコード勝ちを収めた。勝ちタイムの1:08.9(稍重)は、コースレコードとなっている。

2着には2馬身差で2番人気・ミリオンディスク(牡6、栗東・荒川厩舎、蛯名騎手)、3着には、5番人気・メイショウバトラー(牝10、栗東・高橋成厩舎、福永騎手)がそれぞれ入っている。

サマーウインドは、地方転入時代を含め、これでダートでは9戦連続連対中。今年の根岸Sで2着に入ると、前走のプロキオンSでも、レコード決着の2着に好走していた。
馬主は(株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン、生産者は門別の槇本牧場。騎乗していた藤岡佑介騎手、管理する庄野靖志調教師共に、交流重賞は初勝利となっている。

【藤岡佑介騎手のコメント】
「勝ててホッとしています。いつも一生懸命走ってくれる馬で、僕自身、常に「強い」という印象を持って騎乗しているので、今回もそのとおり強い競馬をしてくれました。返し馬の時から状態の良さは感じていました。負けられないと臨んでいたので「これなら大丈夫」と思ってレースへ行けました。
(レースでは逃げる形になったが?) もともとスタートは速くないので、出方次第では2、3番手でも良いかなとは思っていました。結果的に自然とハナへ立ったので、そのままで行かせました。
(後続は気になった?) この馬のリズムさえ守っていけば負けないと思っていたので、気になりませんでした。内からメイショウーバトラが上がってきた時は少し馬がビックリしていましたが、まだまだ手応えが良かったので慌てることなく最後までゴールできました。
凄く可能性を秘めている馬ですし、一戦ごとに余裕をもった競馬ができるようにもなっています。これからも非常に楽しみです。まだまだ強いサマーウインドを見せられると思うので、これからも応援してください。」

【庄野靖志調教師のコメント】
「今日は負けたくなかったんで、勝てて安心しました。
前走後は芝を使おうかな、とも考えたのですが、ここを使えると分かった時点でこのレース一本に絞って調整。使うからには勝つつもりでいました。ここまで重賞では連続して2着だったので、何としてもタイトルをひとつ取らせてあげたかったですからね。
左回りは前回の根岸Sでちょっとぎこちないところがあったので心配はしていましたが、レース後に藤岡佑ジョッキーも『全然問題ない』と言っていました。今後も周りに関して心配することはないでしょう。
ダートではまだ底を見せていませんし、秋にはJBCという選択肢もあります。今日のレースぶりなら1000mでも(今年のJBCは船橋ダ1000m)やれそう。この馬にはスピードを生かす競馬があっていますからね。
今後はそのためにどういう過程を踏んでいくか考えなければいけません。今回は暑い時期のうえ、長距離輸送での競馬だったので、まずは帰ってからの様子を見て。具体的なことはそれから。今回でこの馬の能力を再認識できましたし、今後の道が開けたのも確か。馬の様子を見ながらゆっくり考えていきたいと思います。」

全着順は以下の通り。
1 サマーウインド 1:08.9
2 ミリオンディスク 2
3 メイショウバトラー 4
4 ガブリン アタマ
5 タマモホットプレイ 4.1/3
6 ナカヤマパラダイス 4
7 エイシンイッテン 2
8 トウホクビジン 2
9 トーホウライデン 1/2
10 ファンドリコンドル 4
11 エイシンヴァイデン 大差
取消 ベルモントギルダー


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