≪新潟記念≫木原調教師「ぼちぼちGⅠにも挑戦させたい」

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10年8月29日(日)、3回新潟6日目11Rで第46回 新潟記念(GⅢ)(芝2000m)が行なわれ、幸 英明騎手騎乗の5番人気・ナリタクリスタルが優勝。勝ちタイムは1:58.4(良)。

2着にはクビ差で10番人気・トウショウシロッコ(牡7、美浦・大久保厩舎)、3着には4番人気・サンライズベガ(牡6、栗東・音無厩舎)が続いて入線した。

なお、1番人気に支持されたスマートギアは6着に敗れた。

1着 ナリタクリスタル(幸騎手)
「スムーズにゲートを出て、思ったより前目でリズム良く競馬ができました。手応えどおりに伸びてくれれば、チャンスがあると思って直線に向いたんです。接戦をすんなり抜けられず、ソラを使うなか、なにか後ろから来るのではないかとひやひやしていましたよ。最後まで必死でした。それでも、一戦一戦、強さを増し、サマー2000シリーズのチャンピオンに輝いたんですから、大した馬です。タイトルをプレゼントしてくれたナリタクリスタルに感謝したい。木原先生にとっては念願の初重賞制覇ですので、余計にうれしいですね」

(木原調教師)
「この馬のお陰で重賞にも慣れましたが、まだ初めて勝った実感はわいてきません。気を抜く面があって、なかなかスムーズな競馬ができないタイプ。抑えるところがなく、きょうも他馬を待つ感じでしたからね。新潟の長い直線が一層、長く感じましたよ。もともと本格化するのは5歳くらいと見ていましたし、まだ伸びしろはたっぷり。ぼちぼちGⅠへも挑戦させたいですね。今後が楽しみです」

2着 トウショウシロッコ(吉田豊騎手)
「意識的に馬の後ろで我慢させ、いい競馬ができた。もうひと伸びだったね。手応えでは交せると思ったのに、最後は脚色が一緒になってしまった」

3着 サンライズベカ(松岡騎手)
「思いどおりに乗れ、追い出したときはいけると意気込んだのに。いったん並びかけたんだけどね。ナリタクリスタルは本当に渋太かった」

4着 メイショウベルーガ(池添騎手)
「内枠だったので、ロスを嫌ってインを進んだが、3コーナーで左手前に替えたら、馬が急に失速。後方まで下がってしまったよ。このハンデにもかかわらず、また盛り返し、最後はよく伸びている。これならば外枠がほしかったなぁ」

5着 スリーオリオン(内田博騎手)
「うまく流れに乗れたが、最後は決め手の差。本当に崩れない馬で、よくがんばっているんだけどね」

6着 スマートギア(武豊騎手)
「いいタイミングで外に出せなかった。外回りならばレースがしやすいとはいえ、周りも対応してくるし、やはりもたつくね。どんな競馬場でも、最後は際どいところまで来るのに。いつももうちょっとなんだよ」

7着 バトルバニヤン(和田騎手)
「直線に向いた時点ではやれると思った。ナリタクリスタルよりも手応えはずっと楽だったしね。でも、いざとなったら内に刺さり、追えなかったよ。連戦の疲れがあるのかな」

8着 マルカシェンク(蛯名騎手)
「この馬としてはゲートも普通に出た。道中はいい感じだったけど、最後は止まったね。やはり距離が微妙に長いのかな」

11着 ドモナラズ(柴田善騎手)
「ちょっと夏負けなのかな。苦しがっていた」

12着 サンレイジャスパー(難波騎手)
「夏場は調子がいい。でも、もっと流れてほしかったですね。止まってはいませんが、じりじりとしか伸びませんでした」

15着 ホワイトピルグリム(石橋脩騎手)
「ゲートがテイエムプリキュアの隣。想像したより行かないのを見て、ペースが遅くなると踏んだんです。それである程度は出していったのに。直線の伸びがひと息でした。硬い馬場ならば大丈夫かとも思っていましたが、もっときれいな馬場が理想ですね」