トレセンレポート【スプリンターズS】ジェイケイセラヴィ

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-:ジェイケイセラヴィ(セン6、美浦・坂本厩舎)について坂本勝美調教師にお話を伺います。よろしくお願いします。ここ2戦重賞で2着でしたが、前走のキーンランドカップを振り返っていただけますか?

坂:夏場はアイビスサマーダッシュからキーンランドカップを予定していました。走りからもパワーがあるので、北海道の洋芝が合うんじゃないか、ということで向かいました。レースの内容は、スタートも良かったし道中の折り合いも良かったので、最後に直線を向いたときには一瞬「勝ったかな?」と思ったんですけど、ワンカラットに抜けられてしまいました。

-:その後の調整過程について教えてください。

坂:レースが終わって1週ばかり函館で調整をして、こちらの本州が涼しくなってきた時点で美浦に戻しました。戻って来てからは、プールやトレッドミルを使って、馬体の回復に努めました。

-:調整段階ではどんな点に気を付けていらっしゃいますか?

坂:一番の課題は、やはり2度骨折をしていることがありますので、馬に負担がかからないように、ということを一番に考えてやっています。レースを使う度に体重も増えてきていますし、ここに来て涼しくなってきているので馬体にも実が入ってきて、充実してきたと思います。美浦にいる分には、気持ちが昂ったりだとかストレスが溜まったりといったことは無いので、上手くリラックスしながら調整が出来ていると思います。そういう面では手がかからず思った通りに来ています。馬が自分で良くなってきているという感じです。

-:今週の最終調整はどのような内容だったのでしょうか?

坂:当初は水曜日に追い切りたかったんですけど、火曜日に集中豪雨がありまして、水曜日にはまだ馬場が回復しなかったので木曜追いに変えました。雨が強くなる前だったので、おかげ様で馬場は良いコンディションでした。坂路のハロー明けに準オープンのジェイケイボストンを2馬身先行させて、それを追い掛ける形でやりました。最後の100メートルくらいで楽に先行馬を交わした後は、遊んでいるような感じで余裕一杯の内容でした。やればいくらでも動けるタイプなので、オーバーワークを一番気にはしていたんですけど、それもなく調整できたと思います。

-:天候不順と開催最終日ということで、レース当日の馬場状態も気になるところですが。

坂:セラヴィに関しては、条件のときではありますけどダートでも走っていますし、新潟の軽い馬場で千直でも好走していますし、札幌の洋芝でも好走しているように、馬場はあまり気にはしないんじゃないかと思っています。

-:ジェイケイセラヴィの良さはどんなところにあると思われますか?

坂:天性のスピードがありますし、一番の強みは、馬群でも我慢できるし、ちょっと空いたスペースがあればすぐ脚も使えますし、そういう自在性があるところですね。

-:重賞制覇のチャンスも近いですね。

坂:馬の能力は抜けていると思いますし、自在性を生かしたセラヴィらしいレースが出来れば、自ずと結果はついてくると思います。

-:それでは最後にジェイケイセラヴィと坂本厩舎を応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

坂:初めてのG1挑戦になりますけど、これからスプリンターズステークスだけでなく、いろんな大きいところを狙っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。