≪毎日王冠≫アリゼオの福永祐一騎手「収穫は大きかった」

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過去10年でも7頭が出走して4着が最高着順と、3歳馬にとって鬼門ともいえた毎日王冠だが、終わってみれば、3歳馬のワン・ツー・フィニッシュ。
好位でレースを進めたアリゼオと、エイシンアポロンが、ゴール前までデッドヒートを繰り広げた。

アリゼオの手綱をとった福永祐一騎手は、「今回が初騎乗となり、春当時との比較はできないが、先週、美浦トレセンに出向いて追い切りに跨ったら、能力の高さが伝わってきたし、思ったより抑えが利くのに好感を抱いた。
それでも、やはりポイントは折り合い面。気をつけて臨んだけど、スムーズに返し馬ができたからね。ただ、2番手くらいに行くのだろうと想像していたのに、スタートして行き脚が付かなかったんだ。これは大変だと思ったが、もう我慢するしかない。
3コーナーくらいからはリズムに乗り、手応えも十分。開いたインへ導いたら、しっかり伸びてくれたよ。ゴールした瞬間まで際どかったけど、最後の一完歩で交わした実感があった。これまでは先行して実績を残してきたとはいっても、まだ若い馬だからね。控えて勝てて、収穫は大きかった」
と、初コンビとなったパートナーの印象を手応えタップリに語った。

また、エイシンアポロンも勝ちに等しいハナ差の2着に健闘。
蛯名正義騎手も「うまく流れに乗れ、完璧なレースができたと思う。差が差だけに悔しいが、結果は仕方がない。よくがんばっているよ。これからの馬だからね」と、好感触。
岡田稲男調教師も「前々で競馬をしたほうがいいね。収穫は大きかったよ」と、皐月賞・NHKマイルCとスランプに陥った春シーズンからの復活に手応えを掴んでいた。

3歳馬の優勝は、88年の、あのオグリキャップ以来、22年振りとなる快挙。
秋競馬も本番ムードに差し掛かり、3歳馬の攻勢が目立つだけにGⅠの大舞台でも侮ることは出来ないだろう。


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