トレセンレポート【秋華賞】クラックシード

トピックス

-:クラックシード(牝3、美浦・鈴木康厩舎)について鈴木康弘調教師に伺います。よろしくお願いします。まずは惜しい2着でした前走の紫苑ステークスを振り返っていただけますか?

鈴:放牧から帰って来て初戦だったんですけど、非常に良い状態で競馬に使えたものですから楽しみにしていましたが、ちょっと負けてしまいましたね。結果的に4コーナーを回るとき、タイトに回ったらどうかな、という感じはしていましたけれども…。まあ、勝たなければとは思いますけれど、2着で秋華賞の権利が取れまして、胸を撫で下ろしているところです。

-:紫苑ステークス後は中4週ありましたが、この間はどのように過ごされましたか?

鈴:この子は非常に小さな馬で、カイ食いが弱いんですよ。牧場から帰ってきたりして自分の厩舎が変わると、だいたい10日から14日はカイバを食べることが出来ないんですね。あと、レースが終わってからも同じようなカイ食いなものですから、まずはカイバを食べさせようということで専念しました。小さな牝馬ですので、栗東に出張をして競馬場にというプランも考えましたけれども、限られた時間の中で出張して厩舎が変わると、10~14日はカイバを食べられないのではないか、ということと、レース後もカイバを食べられないということが、ダブルで馬に負担をかけるかな、と思いまして、最終的に美浦トレセンで調教をすることに決めました。

-:今現在の馬体重、体つきなどはどうですか?

鈴:やはりレースを使った後はカイバをなかなか食べてもらえなかったんですけど、2週間くらい経ちましてから、時間はちょっとかかりますけど良く食べるようになりました。馬体重は、先週前半の時点で430キロあったんですよ。その為に先週は水曜日に坂路でやりました。本来であれば先週はその一回だけのだったんですけど、馬もフックラ見えたものですから、日曜日にオールウェザーで5ハロン67.5をやりました。

-:今朝は坂路で追い切りを行われていましたけど、様子はいかがでしたか?

鈴:朝の運動のときに見ていて、坂路で追い切ろうかオールウェザーで追い切ろうかということで迷っていましたけど、最終的に馬を見まして、非常にフックラしているし、体重も425キロでしたので「よし、これなら坂路で行こうかな」ということで追い切りをしました。

-:追い切りを見て、調子はいかがでしたか?

鈴:そうですね、1本目は指示より遅かったんですよ。2本目は指示より時計ひとつ速く上がって来てくれたので、だいたい指示通りの追い切りが出来たかな、と思っております。小さな馬ですけれども、上がって来るときに非常に大きく見せていたものですから、良い状態だと感じております。

-:今回初めての京都でのレースになりますが、いかがでしょうか?

鈴:そうですね、遠征というのが無いんですよね。レースキャリアも浅いので、その辺は非常に心配をしております。その中で彼女にとっては、直前で競馬場に行くのが一番良いかな、と思いまして、直前で京都へ出張という決断をさせてもらいました。

-:重賞初挑戦でG1ということになりますが、相手関係についてはいかがですか?

鈴:みなさんオークスを使ったり、強い馬ばかりですよね。クラックシードについては、仰るとおり重賞の経験も無いし、レースもまだ4戦しかしていないということで、まだ未知のところがあると思うんですね。その未知のところが、この馬にとって大きな魅力かなと思っています。また本当に強いところにモマれていない中で、どんな競馬をするかなと、この馬をよく見ている僕自身も非常に楽しみだなと思っております。

-:その未知の魅力以外のところで、この馬の長所はありますでしょうか?

鈴:レースに行ってクセがありませんからね。騎手の意のままに競馬をしてくれるところが一番大きなポイントかなと思っております。

-:では最後に、ファンに向かって一言メッセージをお願い出来ますか?

鈴:クラックシードは非常に小さな馬ですけど、常に一生懸命走る、とても良い娘です。多分秋華賞においても力一杯走ってくれると思います。

-:ありがとうございました。



昨年は本命にレッドディザイアを指名!水上学が自信を持って厳選する激走必至《秋華賞お宝◎》はコチラ↑↑