春秋スプリント制覇、ローレルゲレイロが引退

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昨年の春秋スプリント王者(高松宮記念・スプリンターズS勝ち馬)で、重賞4勝の活躍馬・ローレルゲレイロ(牡6、栗東・昆厩舎)の、引退が14日、JRAから発表された。今後、北海道新冠郡新冠町の優駿スタリオンステーションにて種牡馬となる予定。

ローレルゲレイロは、ドリームジャーニー、ダイワスカーレットらと同じく、04年に生まれると、06年の6月に2歳新馬戦でデビュー勝ち。2歳時代は、函館2歳S、デイリー杯2歳S、朝日杯FSと連続2着。3歳時もNHKマイルCで2着など勝ち切れなかったものの、世代トップクラスの活躍をみせた。
古馬になってからは、4歳の08年に東京新聞杯、阪急杯と重賞を連勝すると、同年の秋には香港スプリントにも挑戦。また、5歳を迎えた昨年は、高松宮記念でGⅠ初制覇を達成すると、秋のスプリンターズSも逃げ切りで優勝。春秋スプリントGⅠを制覇し、JRA賞最優秀短距離馬にも輝いた。
今年は、フェブラリーSで初ダート挑戦、ドバイ遠征を敢行するなど、年齢を感じさせない果敢な競走馬人生を送ったが、先日、10月3日のスプリンターズS(14着)がラストランとなった。

同馬の馬主はローレルレーシング、生産者は新冠の村田牧場。生産者は「冠名+戦士(ポルトガル語)」
JRA通算獲得賞金は4億8,248万円 (付加賞含む)、海外通算獲得賞金は924万3600円。

【昆貢調教師のコメント】
「スプリンターズステークスに出走後、馬の状態を見てオーナーと相談した結果、引退することとなりました。この馬のおかげで厩舎が順調に推移し、誕生した時から見ていたので非常に思い出深く、海外遠征などの色々な素晴らしい経験をさせてもらい感謝しています。
今後は、優駿スタリオンステーションで種牡馬になる予定です。筋肉や内臓も丈夫だったので、うまく産駒に伝われば良い仔が生まれてくると思いますし、自分で手がけてみたいと思います。
日程は決まっていませんが、京都競馬場で引退式を行いたいと思っています。関係者との調整が済みしだい、お知らせいたします。」

ローレルゲレイロ
(牡6、栗東・昆厩舎)
父:キングヘイロー
母:ビッグテンビー
母父:テンビー
通算成績:31戦5勝
重賞勝利:
09年スプリンターズS(G1)
09年高松宮記念(G1)
08年阪急杯(G3)
08年東京新聞杯(G3)