【菊花賞】7番人気の伏兵・ビッグウィークが大金星!ローズは2着

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10年10月24日(日)、5回京都6日目11Rで第71回 菊花賞(GⅠ)(芝3000m)が行なわれ、川田 将雅騎手騎乗の7番人気・ビッグウィークが優勝。勝ちタイムは3:06.1(良)。

2着には1.1/4馬身差で1番人気・ローズキングダム(牡3、栗東・橋口厩舎)、3着には13番人気・ビートブラック(牡3、栗東・中村厩舎)が続いて入線した。
2番人気に推されたヒルノダムールは好スタートを切るも、末脚届かず7着、3番人気のトウカイメロディも6着に敗れている。

レースはコスモラピュタがハナ、ビッグウィーク、ビートブラックが離れた2~3番手。ローズキングダムらは中団に追走すると、1000m通過は1.01.0。中盤はコスモラピュタがペースを落とし、2000m通過が2.05.5とそのまま隊列が崩れることがなく、レースが進む。
直線に入って、コスモラピュタが抜け出しを図るも、2~3番手からビッグウィークがグイグイと進出。直線半ばで先頭へ躍り出て、そのまま押し切った。ローズキングダムは終いの脚が目立ったものの、2着が精いっぱいだった。

勝ったビッグウィークは昨年の9月にデビュー。キャリア2戦目から4戦連続2着になるなど、勝ち切れないレースが続いたが、デビューから6戦目の7月の未勝利戦を快勝すると、そこから3連勝。 重賞初挑戦となった前走の神戸新聞杯ではローズキングダム・エイシンフラッシュの3着に敗れたが、菊花賞の優先出走権を獲得していた。

同馬は伯父に92年の新潟記念(GⅢ)を制したタニノボレロがいる血統。馬主は谷水 雄三氏、生産者はカントリー牧場。馬名の意味由来は「重大な週」。

騎乗していた川田将雅騎手は、08年の皐月賞以来のGⅠ制覇で2勝目。JRA重賞は通算18勝目。07年産が初年度産駒のバゴ産駒は、今年のフラワーC(オウケンサクラ)以来、JRA重賞2勝目。
管理する長浜博之調教師は、本レースは初勝利だが、08年以来のGⅠ制覇で7勝目。JRA重賞は通算33勝目。なお、01年の皐月賞(アグネスタキオン)、00年の日本ダービー(アグネスフライト)に続き、クラシック三冠制覇を達成。
オーナーの谷水雄三氏は、ウオッカ、タニノギムレットで日本ダービーは2勝していたが、所有馬の菊花賞制覇は初めて。JRA重賞は通算17勝(うちGⅠ9勝)。生産者のカントリー牧場はJRA重賞は通算10勝(うちGⅠ8勝)。

【川田将雅騎手のコメント】
「クラシックを勝たせて頂いたことを嬉しく思います。未勝利の頃から乗せて頂いていましたし、前走でも勝ったかな?と、思うくらい精いっぱい頑張ってくれたんですけれど、ダービー1.2着馬は強かったので、それを踏まえてこの子のいい競馬が出来ればと思って乗っていました。
ゲートはいつも速いので、前に壁を作って、出たなりで行きすぎずに。あとは下り坂で行き脚がついてしまうところも我慢してくれましたし、ちょっとハミは噛んでいましたが、この子なりにはリズムよく行けたんじゃないかと思います。
津村(コスモラピュタ)が飛ばしてはいましたが、3コーナーの下りから飛ばしてゆこうと決めていましたし、直線に向いた時に前は捕まえられると思っていたので、あとは後ろから来なければ、と願っていました。
ビッグウィークは一戦ごとに色々学んで、大きな舞台にも連れてきてくれて、まして勝ってくれたので、偉い馬だと思います。スプリンターズSで多くのファンに迷惑をかけてしまって、本当に反省しましたし、少しはかえせたのかなと思います」

【菊花賞の表彰式プレゼンターを務めたJRAナビゲーターの小池徹平さんのコメント】
「生で競馬を観る機会はなかなか無いので、今日は本当に最高の気分です。僕自身が関西出身ということもあって、京都競馬場の雰囲気に非常に熱いものを感じました。馬券は全く駄目でしたが、競馬そのものを楽しめましたので満足しています。雨の中、多くのお客様に来ていただいて本当にうれしいです。どうもありがとうございました」

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ビッグウィーク
(牡3、栗東・長浜厩舎)
父:バゴ
母:タニノジャドール
母父:サンデーサイレンス
通算成績:10戦4勝



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