シゲルソウサイなど《平林雅芳 次走注目2歳馬》(11/13・14)

トピックス

★次走注目2歳馬

土曜京都1R
2歳未勝利・牝
ダ1200m

ラブギャラクシー(6着)(牝、栗東・本田厩舎)
(ポイント)
逃げたビップセンノセンが粘り、2番手のナムラドリーミーが勝つ。いわゆる行った行ったで前が代った競馬で、上がり1ハロンが13.9とかなりかかっているのもあるのだろうが、終いだけは目だっていたのが、6着に突っ込んできたラブギャラクシー。
パトロールビデオで見ると、ゲートの出が悪く後方待機。かなり後ろでの位置取りとなっている。4コーナーまで内で辛抱させて、直線で外へ出して追い込んで来ているのだが、その出し方もあまり巧くは出せてはいなかったのだが、そこからかなりの脚を使っている。ダートで変わった様であり、次走は即、勝ち負けまでいけそう。

土曜京都3R
2歳未勝利
芝1800m

ハンドインハンド(4着)(牡、栗東・沖厩舎)
(ポイント)
ヴィジャイが圧倒的人気のなかをキッチリと勝ち上がったレースだったが、同じように終いかなりいい脚で来ていたのがハンドインハンド。スタートがあまり良くなく、中団より後ろめの位置。終始ヴィジャイの2馬身後ろを追走している。
4コーナーでは勝ったヴィジャイが先に出て行ったが、それを追いかける様に上がって行った。ヴィジャイが前2戦で外へ逃げ気味だったのを意識してか、馬の間から抜けて行った。ハンドインハンドの方は、いちばん大外へ出して追って来た。しっかり追って来てはいるが、前の3頭までは肉薄出来ず、内のブルースビスティーを交わすまでだった。でも好馬体の馬で、きっと走ってきそうな気配を感じる馬。次走はゲートの出もスムーズならと、激走も可能と見ている。

土曜京都6R
2歳500万下
ダ1200m

シゲルソウサイ(1着)(牡、栗東・湯窪厩舎)
(ポイント)
無理してないのに、スッと前々と出て行くスピード。2番手の馬がしごいているのに楽に行けているシゲルソウサイの逃げ。35.1とそんなに速くないラップで行けたのも大きいのだろうが、4コーナーまでもまったく楽であった。
直線入り口で2番手に上がったカリスマサンスカイが、後ろを意識しながらシゲルソウサイのやや後ろから真横まで出てきた時には、一瞬勝ちが脳裏をよぎった感じに見えた。
しかしシゲルソウサイの凄さはそこからで、またたく間に後ろを離しにかかってしまう。アッというまにカリスマサンスカイとの差を広げた。
手綱をしごいたのが少しの間だけであり、後はほとんど馬なり。まるで逃げているのでなく、追い込んでいるぐらいのイメージだ。
後でビデオを見ると、残り1ハロンあたりとゴール少し前に内へ馬体がよろけている。後刻に湯窪師に聞くと、手前を替えようとしてそんなバランスになったそうな。時計が破格で1.11.5で8馬身差をつけた。
これからは距離の問題が出てくるのだろうか。何せダートの短いところでは、かなりやれる馬だろう。

日曜京都2R
2歳未勝利
芝内1400m

シャイニーホーク(1着)(牡、栗東・橋口厩舎)
(ポイント)
前走2着は、このシャイニーホークとダート戦で2着のレッドマロンの2頭だけの顔ぶれ。ナムラエバーグリンとそのレッドマロンが先行して行く流れに、シャイニーホークも参加。やや掛かり気味の先行となったシャイニーホ-クと3頭が前後して行き後続を離した3コーナー。
4コーナー手前あたりからもう先頭に立つ勢いのシャイニーホーク。直線では内ラチ沿いに寄って行く。ステッキを3発ばかり入れたのだが、それでも内にもたれてしまうところを見せていた。かなり矯正しながらも前へ進んで、後続には詰め寄らせず。最後の1ハロン12.7はそんな流れで終いがかかったものであり、もっと短縮可能な数字。新馬戦より1秒縮めての勝ち上がりだが、まだまだ上積みを見込めるはずだ。

日曜京都3R
2歳未勝利
芝内1600m

イデア(3着)(牡、栗東・河内厩舎)
(ポイント)
勝ったのが、ルメールJ騎乗のダーズンローズ。2着同着が、このイデアとユースティティアとなり、クリアンサスが4着。ハナ差でアドマイヤバートンと、コンマ1秒差に5頭がひしめく接戦となったこのレース。最後の1ハロンが12.1かかったからそんな混戦模様となったのかも知れないが、直線で外からいい脚を使っていたのがデムーロJ騎乗のイデアであった。脚色は単独2着と思っていたのだが、内でユースティティアも渋太かった模様だ。
初戦より距離短縮をしてきたイデム。道中は中団で勝ち馬より後ろで位置していて、直線だけで来ていたもの。雰囲気も良かったし、完全に一度使って変わり身を見せてきているもの。次走も注目だ。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。