【マイルCS】(キンシャサノキセキ)橋本篤典調教助手、共同会見

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-:キンシャサノキセキ(牡7、美浦・堀厩舎)について橋本篤典調教助手に伺います。今朝の追い切りですが、どのような指示のもとに行われたのでしょうか?

橋:調教師の指示としましては、今朝は5ハロンから15-15で入って、キンシャサは誘導馬の真後ろにつけて、折り合いを確認するということで、全体の時計をそれほど速くするつもりはありませんでした。その後、直線からトップスピードに乗せて、最後はサッと走らせる、という指示でした。

-:直線で、あっという間に伸びたという感じでしたが。

橋:馬の状態も良かったのか、抜け出す瞬発力は素晴らしいものがあります。

-:それでは、動きそのものは非常に良かった、と捉えてよろしいでしょうか?

橋:本当、見た感じでは絶好調じゃないかな、と思います。

-:7歳馬ですが、元気そうですね。

橋:年齢をまるっきり感じさせない動きというか、調教に関しても、普段の取り扱いに関しても、他の若馬よりよっぽど若いんじゃないかと思うくらいの動きや仕草を見せてくれます。

-:前走、G1を戦って、その後ここまでの間で、馬体や気性面で何か目についたところ、変わったな、というところはありますか?

橋:前走後の調教過程としましては、すぐ山元トレセンに放牧へ出しまして、10月30日に帰厩しています。牧場ではあまり速いところをやらずにリフレッシュさせて、フレッシュな形で入厩させてもらう、ということで入って来ましたけど、少し楽をした分余裕が感じられたので、先週は強い負荷をかけて速い時計を出しています。そうしたことによって、馬はかなり気持ちも入りまして、かなり元気な仕草を見せてくれますし、スプリンターズステークスの前も状態は良いかな、と思っていたんですけど、今回涼しくなって、1回使った分の上積みも見込めて、更に上向いていると思います。

-:今回はマイル戦ということで、普段とは何か違ったことを調教で施すということはありますか?

橋:久し振りのマイル戦で、とにかく折り合いがカギになると思いますけど、そういったことを踏まえて、先週はいくらかフラストレーションを抜いてあげるという意味も込めて、久し振りに強い負荷をかけています。今週は折り合い面の確認ということで、しばらく併せ馬は消化していなかったんですけど、今回は久し振りに消化しました。ジョッキーの中にはリングビットがあまり好きではない騎手もいますので、その確認をしたところ、普通のハミで試してみたいということになりました。でも、やっぱりリングビットの方が良いのではないかということで、今回追い切りでは普通のハミを使いましたけど、レースでは今までどおりの馬装に戻すつもりでいます。ですから特段、馬装などを変えて出ることはありませんけど、フラストレーションを抜いたり、併せ馬をしてジョッキーに手応えを確認してもらったということで、調整過程は大体順調に行っていると思います。

-:そのムーア騎手は何かおっしゃっていましたか?

橋:馬の状態に関しては、何の問題もないとおっしゃってくれましたので、後は昨日も過去のレースを見てかなり勉強されているようので、かなり心強いです。

-:久し振りにガスを抜いた、ということですが、久々のマイル戦、流れにどう対応するのか、という点が注目かと思いますが。

橋:そうですね。私もそう思います。でも若い頃と違いまして、1400を使っても、ここ最近はそれほど酷い引っ掛かり方はしませんからね。ですから、言わているほどの心配はしていませんけど。

-:こういう風になったら良いな、というレース運びは、イメージがありますか?

橋:展開云々ということもありますが、流れが速くなって欲しいというのが最低限の希望ですけど、G1ですから、それほど緩く流れることはないんじゃないかと思っていますし、あとは馬の後ろで、じっと脚をタメることが出来れば最高だな、と思っています。

-:それでは最後に意気込みをお願いします。

橋:久し振りのマイル戦になりますけど、相手云々よりも、自分の競馬をして帰ってきてくれれば良いな、と思います。

同厩舎で同じくマイルチャンピオンシップに登録のあったアリゼオ(牡3、美浦・堀厩舎)は、マイルCSには出走をせず、浦和記念かジャパンカップダートへ向かう予定。