トレセンレポート【白菊賞】ドナウブルー

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ヴァーミリアンやアストンマーチャンをはじめ、数々のビッグタイトルをつかんできた石坂正調教師でさえも
「これはうちの厩舎の中では超逸材。モノが違うでしょうね」と、ただならぬ評価を与えるのがドナウブルー(牝2、栗東・石坂厩舎)。
近年はアグネスワルツ・ワイルドラズベリー・レディルージュらを輩出している出世レース・白菊賞(11月28日(日)、京都芝1600m)に駒を進める。

父が既に産駒が30勝をマークし、2歳サイアーランキングを独走するディープインパクト、母が英GⅠ馬のドナブリーニという血統背景はさることながら、
10月23日に行われた新馬戦では、序盤こそ、先手を主張する他馬にマークされる形になったが、鞍上がジックリと宥めながら、直線はスルスルと抜け出し快勝。着差以上に奥の深さを感じさせる勝ちっぷりをみせた。

24日の坂路コースでは、古馬1000万下を相手に0.4秒先着(全体時計は53秒5)。順調に調整が進められてきたが、
「簡単なことではないでしょうが、(課題は)カッカする気性だけでしょうね。平常心に近い状態で走ることが出来れば、来年の桜花賞も期待出来ると思います」と、師は早くもクラシックを見据える。

次週のジャパンカップダートでもヴァーミリアンキングスエンブレムの兄弟を送り出す師が惚れ込む逸材のデビュー2戦目。
少頭数ながら、ケイティーズジェムなどのライバルは揃うが、是非ともそのレース振りに注目したい。