【ジャパンカップ】外国馬の調教状況(11/25)

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ジャパンカップ(GI)に出走予定のジョシュアツリー(アイルランド)、ダンディーノ(イギリス)、シリュスデゼーグル、マリヌス、モアズウェルズ、ティモス(4頭共にフランス)、ヴォワライシ(イタリア)、フィフティープルーフ(カナダ)の調教状況及び関係者のコメントが発表された。
なお、ヴォワライシは、本日、競馬学校国際厩舎を退厩し、東京競馬場国際厩舎に無事到着した。

[東京競馬場 天候:晴 馬場状態 芝:良 ダート:稍重]

ジョシュアツリー (JOSHUA TREE)(牡3)

調教状況(本木 剛介厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:20~7:52
【調教内容】 ダートコースにて常歩1/2周、速歩400m、キャンター3/4周、常歩、強めのキャンター3/4周
(5F参考タイム:71.2-55.9-41.1-13.4)

<共同記者会見での関係者の話>
【トーマス コマフォード(Thomas Comerford)調教助手】
「ジャパンカップ参戦は前走後にエイダン・オブライエン調教師が決めました。馬は良く仕上がってきています。長い休養を挟みましたが、重賞を勝っていますし、更に成長が見込めると思います。前走時のカナダでの落着きから比べると、回復までに多少時間がかかりましたが、調教での状態は良かったので心配していません。
この馬は馬場状態やレース展開にかかわらず力を発揮できますし、2,400mがベストなので、本番でも力を出し切ってくれると思います。」

【コルム オドノヒュー(Colm O'donoghue)騎手】
「昨日この馬に乗りましたが、体調も状態も大変良く、ここまでの調子には大変満足しています。レースは速いペースになると思いますが、融通のきく馬なので心配はしていません。レースに出走する全ての馬がライバルだと思いますが、特定の馬を意識するわけではなく、自分の馬の力を最大限引き出せればと思います。」

ダンディーノ (DANDINO)(牡3)

調教状況(ポール マルレナン騎手 騎乗)
【調教時間】 7:19~7:46
【調教内容】 芝コースにて速歩600m、常歩、速歩1/4周、キャンター3/4周、速歩3/4周

<共同記者会見での関係者の話>
アンソニー ヒル(Anthony Hill)馬主代表】
「ジャパンカップに参戦することが出来るなんて、夢のようです。ダンディーノの走りを評価して頂き、大変感謝しています。この馬は私たちの期待に応えてくれますし、このような馬を所有することが出来て、大変恵まれたオーナーだと思います。」

【ジェイムス ギヴン(James Given)調教師】
「ジャパンカップで、他の素晴らしい馬と戦えるということを幸せに思っています。最初の輸送では多少ナーバスな面も見せましたが、東京競馬場への輸送ではリラックスしていましたし、今朝の馬の状況を見ると、とても健康で馬体の締まりもよく、満足しています。
イギリスで早めに調整して、日本では軽めの調教をと思っていました。検疫もスムーズにいきましたし、順調だと思います。この馬は硬い馬場の方が向いているので、今朝の調教でも気持ちよく走っていましたし、東京競馬場の芝コースには適応できると思います。初めての競馬場ということもあり少し落ち着きがないので、今朝の調教ではブリンカーをつけたところ物見をしなくなったので、本番でもブリンカーを装着することになると思います。できるだけ良い成績が残せればと思います。」

【ポール マルレナン(Paul Mulrennan)騎手】
「私はこの馬の全てのレースに騎乗していますが、走るたびに馬が成長しています。ここ数戦は馬場に恵まれず残念な結果でしたが、東京競馬場のコースはこの馬が好む速いコースなので期待できると思います。今朝の調教でも馬は落ち着いていましたし、東京競馬場のコースは素晴らしいと感じました。レース本番では、良いポジションにつけて、前目の内側でレースを運びたいと思っています。」


フィフティープルーフ (FIFTY PROOF)(セン4)

調教状況(タイラー ギャスケン調教助手 騎乗)
【調教時間】 7:18~7:32
【調教内容】 芝コースにて常歩300m、キャンター1周
(5F参考タイム:68.9-54.3-40.7-13.0)

<共同記者会見での関係者の話>
【イアン ブラック(Ian Black)調教師】
「この馬は硬い馬場に適性があり、東京コースにも対応できると考え参加を決めました。馬については、輸送も上手くいき、カイ食いも良く馬体重も維持しており順調です。レースについては、他の先行馬のことはまだ分かりませんが、できるだけ前の方でレースをしたいと思っています。日本はペースが速いですが、これまでのレースはスローなペースで良い成績を残してきましたので、先行したとしても特に速いペースで走るつもりはありません。」

【ジャスティン スタイン(Justin Stein)騎手】
「この馬は強い相手と戦うようになってますます素晴らしい馬に成長していますし、ジャパンカップで彼の成長を証明したいと思います。状態も順調に良くなってきていて強い相手がいても勝つことが出来ていますし、どんどん競馬が上手くなっていると思います。レース運びについては、現時点では難しいところではありますが、相手関係を見ると中程で控えた位置取りでの競馬になると思います。この馬はスタートも速いですし、ポジション的には馬混みを避けてレースをすることになると思います。」

シリュスデゼーグル (CIRRUS DES AIGLES)(セン4)

調教状況(ゾエ ガルグロー厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:20~7:35
【調教内容】 ダートコースにて速歩400m、ギャロップ1,200m
(6F参考タイム:86.2-70.9-56.7-42.2-13.3)

<共同記者会見での関係者の話>
【ジャン ジャック ポワンセレ(Jean Jacques Poincelet)調教助手】
「ジャパンカップへは前走後、良い回復ぶりを見せたので参加を決めました。馬の状態はとても良く、今朝の調教後の状態についても満足しています。調教については、強めの調教はしておらず、調整という感じで調教しています。金曜日に騎手の到着を待って芝で追い切る予定です。上り下りのあるコースなので、芝の感触も含め騎手に東京競馬場の特徴を掴んでもらおうと思っています。この馬は多くの長所を持っており、状態も良いので、ぜひ勝ちたいと思っています。」

【フランク ブロンデル(Franck Blondel)騎手】
「この馬は、乗りやすく、素直な馬です。馬場については、明日の朝乗ってみないと分かりませんが、特に問題ないと思います。レースではブエナビスタの近くの枠から、彼女をマークしながらレースを進めたいと思います。本番でも良い成績を残したいと思います。」

マリヌス (MARINOUS)(牡4)

調教状況(オレリアン マロンフォン厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:20~7:35
【調教内容】 ダートコースにて速歩400m、ギャロップ1,200m
(6F参考タイム:84.1-68.0-55.1-40.0-12.9)

<共同記者会見での関係者の話>
【フレデリック ヘッド(Frederic Head)調教師】
「ジャパンカップへは、凱旋門賞後、オーナーの強い希望で参戦を決めました。検疫もスムーズでしたし、調教も順調で満足しています。シャンティイで仕上げてから来日したので、特に芝に入る必要も無いと思いますし、今後もこれまでと同じようにダートで軽く走る程度になると思います。東京競馬場のコースも合っていると思います。この馬は今年に入って特に成長しており、今はこれまでで一番良い状態であると思います。凱旋門賞はあまり良い成績ではありませんでしたが、現在はとても良い状態なので、運があれば良い結果が出せると思います。」

【ジェラルド ラリウ(Gerard Larrieu)レーシングマネージャー】
「このようなレースに参加できる事を光栄に感じます。マリヌスはこの馬主にとって初めてのサラブレッド馬ですので、思い入れも強く、このような大きなレースに招待していただき大変喜んでいます。」

【ダヴィ ボニヤ(Davy Bonilla)騎手】
「マリヌスはどんどん成長を続けていて、とても良い年の重ね方をしています。凱旋門賞やドーヴィル賞など強い相手のレースを経験し、更に成長していますし、このままジャパンカップでも頑張りたいと思います。日本馬については乗ったことがありますし、ナカヤマフェスタが凱旋門賞2着という成績を残しているように、レベルが高いと思います。
東京競馬場のコースは直線が長く、きつい上り坂がありますが、マリヌスは上手く適応できると思います。レースでは枠順や展開など様々な要素が絡んできますが、全ての馬に注意しながらレースをしたいと思います。」

モアズウェルズ (MORES WELLS)(牡6)

調教状況(エメリック カンダス厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:21~7:51
【調教内容】 ダートコースにて常歩1/2周、速歩1周、キャンター3/4周、下見所、装鞍所をスクーリング

<共同記者会見での関係者の話>
【リチャード ギブソン(Richard Gibson)調教師】
「ジャパンカップへ招待頂き光栄です。この馬は左回りのスペシャリストですし、強い相手でも良い成績を収めています。充実した1年を過ごしてきましたし、大きい重賞にも勝利しており、来日後の調教や馬の状態についても100%満足していますので、ジャパンカップでも大きなチャンスがあると思っています。日本馬については、凱旋門賞2着馬をはじめ、素晴らしい顔ぶれですが、その勢いに飲まれることなく、良い走りを見せることが出来ればと思います。」

【セバスチャン マイヨ(Sebastien Maillot)騎手】
「昨日の追い切りに乗ってみて、馬は良い状態だと思いました。左回りを大変得意としていますし、東京競馬場のコースは合っていると思います。この馬の強みは海外遠征に強く、どこに行ってもベストを尽くしてくれるところなので、ジャパンカップでもベストな成績を残したいと思っています。枠順については彼のラッキーナンバーが5なので5番をひきたいです。ライバルはブエナビスタです。」

[競馬学校 天候:曇 馬場状態:良]

ヴォワライシ (VOILA ICI)(牡5)

調教状況(セルジオ ウルル調教助手 騎乗)
【調教時間】 7:12~7:30
【調教内容】 左回りで速歩800m後、キャンター1,400m(1ハロン24~25秒程度)。常歩を200m挟み、キャンター1,400m(1ハロン16~18秒程度)

<調教後の関係者の話>
【セルジオ ウルル(Sergio Urru)調教助手】
「馬の調子は引き続き良好です。食欲があり、来日直後より体重も増えました。初めての環境による影響も全く無いようです。」

競馬学校出発時間 10:37
東京競馬場到着時間 12:29

<共同記者会見での関係者の話>
【ヴィットゥーリオ カルーソ(Vittorio Caruso)調教師】
「ジャパンカップについては、今年の初めから参戦を意識しており、秋口からローテーションを調整しました。これまでは非常に良い調子に仕上がっていますし、見た印象も非常に良いものでした。追い切りは、400mくらいをギャロップでと思っていますが、明日の朝の様子を見て決めたいと思っています。
左回りは初めてですが、左回りの練習をイタリアで何度もやっていますし、全く心配していません。ゲートについても、すぐに慣れるので心配していません。
この馬は非常に勝ちたがる馬で、そういう気性を持ってレース運びをする馬です。私自身は前回の参戦(1993年)では6着だったので、それより良い成績を残したいと思います。」

【ミルコ デムーロ(Mirco Demuro)騎手】
「この馬は勝利するために戦う馬で、素晴らしい馬だと思います。東京競馬場の芝についても問題なく、良い走りを見せてくれると思います。レースについてはどこの枠順だとしても、スタートを切ってすぐに流れに乗れるように騎乗したいと思います。私のファンにも喜んでもらえる結果を出したいと思います。」

<東京競馬場に入厩した後の関係者の話>
【ヴィットゥーリオ カルーソ(Vittorio Caruso)調教師】
「落ち着いているようで安心しました。問題ありません。」

ティモス (TIMOS)(牡5)

調教状況(ブルーノ テレ厩務員 騎乗)
【調教時間】 7:12~7:30
【調教内容】 左回りで速歩800m後、キャンター1,400m(1ハロン24~26秒程度)。常歩を200m挟み、キャンター1,400m(1ハロン20~23秒程度)

<調教後の関係者の話>
【ブルーノ テレ(Bruno Theret)厩務員】
「調子は良いです。馬の性格が明るくなりましたね。今後の調教については、馬の様子を見ながらになりますが、調教師と話して内容を決定します。」

<共同記者会見での関係者の話>
【ティエリー ドゥーメン(Thierry Doumen)調教師】
「この馬は、どのような競馬場でも走れますし、タフで多頭数にも怖気づかない馬ということもあり、凱旋門賞後にジャパンカップへの参戦を決めました。日本には5日前に到着しましたが、好ましい馬体重を保っていますし、調子は良好です。馬の精神状態も良く、大変期待しています。東京競馬場には明日入厩しますが、土曜日の朝に追い切る予定です。フランスで最終調整をしてきたので、日曜日に最高の状態に持っていけるように調整していきたいと思います。
戦術については、枠順が決まってから考える予定です。この馬は展開や馬場状態を選ばない馬ですし、日本の競馬を熟知しているペリエ騎手が騎乗してくれるので大変心強いです。」

【オリビエ ペリエ(Olivier Peslier)騎手】
「この馬はどんなコースでも走れますし、位置取りや馬場に関係なくしっかりと走ってくれます。長い直線を得意としているので、直線でスピードを上げていけると思います。前走後も成長していますし、休養を挟んでフレッシュな状態で臨めるので期待しています。ブエナビスタは良い馬ですし、凄く強いと思いますが、レディーファーストとならないように最後までこの馬を信じて乗りたいと思います。」