トレセンレポート【ステイヤーズS】トウカイメロディ&ロードキャニオン

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土曜中山11レース・ステイヤーズステークス(G2)に、トウカイメロディ(牡3、美浦・後藤厩舎)、ロードキャニオン(セン6、美浦・後藤厩舎)の2頭を送り込む後藤由之調教師

トウカイメロディに関して、
「菊花賞は、馬も騎手も調教師も馬主も応援してくださるファンも、ちょっとストレスが溜まる競馬だったかもしれませんね。3歳クラシック最終戦で、いろいろな距離適性の馬が出るので、そういう難しさはあったと思います」と、2番人気に支持されながら6着に終わった前走を振り返る。

「ある程度仕上げていって、輸送してG1だったので、もう少し疲れが残るかと思っていましたけど、意外と丈夫な馬で大丈夫です。心肺機能、折り合い、スタミナがとても良い馬だと改めて感じています。中間は菊花賞の疲れを癒して、心身両面の回復をさせました。競馬に向けては、距離3000の菊花賞と同じような形でやってきました。先週の調教の動きも良いですよ。時計的には大した時計ではなかったと思いますけど、量をこなして、気持ちと肉体が上手い具合に上昇してきていると思います。今日(12/1・水)はポリで、70くらいのサラッとした感じで、と言っていましたが、大幅に速かったみたいですね。でも動き自体は悪くなかったです」と、中間の過ごし方も順調に来ているようだ。

「中山は、ある程度切れ味よりもスタミナが豊富な馬が有利な競馬場ですから、ウチの馬も得意だと思います。3600を使って来ている馬は自信があるでしょうけど、ウチの馬は初めてなのでそれほど大きなことは言えませんが、今度は長距離適性のある古馬が混ざる競馬なので、行く馬はハッキリ行ってくれると思います。その流れに乗るだけですね。菊花賞で応援してくれたファンに迷惑をかけたので、名誉回復のレースにしたいです」と巻き返しを誓う。

前走の古都ステークスで、単勝万馬券を出し波乱を演出したロードキャニオンに関しては、
「脚元の不安などがありましたけど、ここのところそれが無くなって、ある程度調教が出来るようになったのも勝因の一つかもしれません。また、去勢馬ですが、古馬になって精神面が安定してきました。そういうこともあって、競馬に行って小さなことに惑わされず走れるようになったと思います」とコメント。

「体調面は全然陰りもなく、凄く順調です。前走の時はトウカイメロディと同じようなメニューでやってきましたので、今回も同じようなメニューでやっています。もう少し若いときに2500くらいに何度か挑戦して、そのときには『長い』という印象がありましたけど、オープンに入って、少しでも可能性を探る意味でも、この距離にもう一度挑戦することにしました。トウカイメロディは3歳ですけど、こちらは古馬なので、いろいろな刺激に耐えられるようになってきていますから、そういう有利さを競馬で生かして欲しいですね」。
順調な仕上がりを見せる2頭の活躍に注目だ。