≪朝日杯FS≫レース後のコメント/デムーロ騎手「馬はすばらしい」

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10年12月19日(日)、5回中山6日目11Rで第62回 朝日フューチュリティ(GⅠ)(芝1600m)が行なわれ、M.デムーロ騎手騎乗の5番人気・グランプリボスが優勝。勝ちタイムは1:33.9(良)。

2着には3/4馬身差で4番人気・リアルインパクト(牡2、美浦・堀厩舎)、3着には2番人気・リベルタス(牡2、栗東・角居厩舎)が続いて入線した。1番人気に支持されたサダムパテックは4着に敗れた。

1着 グランプリボス(M・デムーロ騎手)
「今シーズンはG3、G2と勝てて、きょうはG1に勝てたのだから、とてもうれしい。ただ、この馬のいつものスタイルではなく、道中で他馬に迷惑をかけてしまった。ペナルティーが心配で、レース後は気が気でなかった。でも、馬はすばらしい。堂々のチャンピオンだと思う」

(矢作芳人調教師)
「十分に手応えが残っていたので、直線は前が開くかだけが心配でした。能力を信じていましたからね。審議が長引き、これは微妙だと思っていました。でも、どんな結果が出ても、これが競馬だと割り切り、冷静でいましたよ。そのぶん、初めてG1に勝ったのに泣き損ねましたよ。
早い時期から完成されていました。行きたがる傾向もあり余るスピードの表れ。アクシデントといっても、北海道からの帰りに輸送熱をだしたくらい。文句のつけようがない馬です。

新馬、京王杯2歳Sに続き、これが3勝目。唯一、負けたデイリー杯2歳Sは調教師のミスです。本命馬(サダムパテック)の強さはわかっていましたし、今回は挑戦者として臨みましたが、内心は期するものがあったんです。
最終追い切りの動きは完璧でしたし、折り合いもしっかり付きました。仕上げには自信がありました。すべてをやり尽くした満足感があり、あとはジョッキーに任せるだけという心境でしたよ。

実は、今週の水曜にジャパンCダートで2着したグロリアスノアの転厩が決まりました。厩舎の力を認めてもらえなかったのが原因です。スタッフに動揺はありましたが、決起集会を開き、一致団結を呼びかけたんです。ここでうちの仕事のすばらしさが証明できたのがうれしくて仕方ありません。
このまま無事にいってほしいと願うばかりです。この後はクラシックには向かわず、適性を重視してNHKマイルCを目標にする予定です」

2着 リアルインパクト(F・ベリー 騎手)
「ソーリー。道中はコントロールが利き、4コーナーではリラックス。直線もうまくさばけ、よく脚を伸ばした。なんとか勝ちたかったが、次に期待だね」

3着 リベルタス(福永騎手)
「イメージどおりにスタートを出たし折り合いが付き、スムーズに流れに乗れた。直線もうまく前が開き、よく伸びてくれたが、まだ完成途上だけにぐっと沈み込むような感じがあれば、もっと良かったね。これからの成長が楽しみ」

4着 サダムパテック(C・スミヨン騎手)
「課題のスタートはまずまずだったが、道中でかかってしまった。力を出し切れなかったよ」

5着 リフトザウイングス(C・ルメール騎手)
「スタートが良くなかった。脚がある馬だから、急がせずに進めたかったが、リラックスして走れなかったね。途中でハミがかかり、コントロールができなかったんだ。パドックでは落ち着いていたのに、どうしたんだろう。もっと走れる馬だよ」

6着 マイネルラクリマ(松岡騎手)
「欲をいえば、もう一歩前のリベルタスの位置が理想。でも、この馬だってよく伸びている。上位馬の切れ味には負けるよ」

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