【中山大障害】10番人気の伏兵・バシケーンが障害王者に!

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10年12月25日(土)、5回中山7日目10Rで第133回 中山大障害(GⅠ)(障4100m)が行なわれ、蓑島 靖典騎手騎乗の10番人気・バシケーンが優勝。勝ちタイムは4:46.1(良)。

2着にはハナ差で4番人気・タマモグレアー(セ6、栗東・中竹厩舎)、3着には5番人気・マイネルネオス(牡7、美浦・稲葉厩舎)が続いて入線した。1番人気に支持されたトーワベガは10着に敗れた。

勝ったバシケーンは、平地時代は8戦して勝ち星を挙げられず、障害でも未勝利を抜け出すまでに時間がかかったが、この春もペガサスJSを快勝。障害重賞は4度目の挑戦だったが、重賞初勝利となった。
馬主は石橋 英郎氏、生産者は新冠の上井農場。馬名の意味由来は「馬主名より+人名より」。

騎乗していた蓑島靖典騎手は、08年の新潟JSでの重賞勝ちがあったが、JGⅠは初勝利。 管理する高橋義博調教師、シルクジャスティス産駒共にこれがJRA重賞初勝利となっている。

1着 バシケーン(蓑島騎手)
「上手く行ったな、という感じです。あんなに良い脚を使ってくれるとは、自分がビックリしました。結構気楽に、折り合いだけ気をつけて乗ったのがハマりましたね。馬の状態も上手く仕上げてもらったし、折り合いがカギだと思っていましたが、意外と良いポジションで前を見れました。向正面からの手応えも良かったですよ。最後は前に出ていると思ってガッツポーズをしましたが、不安だったので周りに確認しました。G1を勝てて嬉しいですが、何よりずっと乗ってきたバシケーンと一緒に勝てたのが嬉しいです。頑張ってくれて、ありがとうと言いたいです」

(高橋義調教師)
「調教師席からは見辛いので、勝ったかどうか分かりませんでした。検量室のボードに自分の馬の番号が先にあったので、勝ったと思いましたが、確定が出るまでは、まだ分からないぞ、と思っていました。重賞を勝ったら、伸ばしている髪を切る、と多くの方と約束しているので、近いうちに切ります」

2着 タマモグレアー(林騎手)
「最後は抵抗したけれど…。勝ち馬とは切れ味の差が出ましたね。飛びのセンスは良いし、モマれてもヒルまなくなったし、後は運ですね。何とか春の大きいところに出させてあげたいです」

3着 マイネルネオス(柴田大騎手)
「インでロスなく立ち回れたし、中山コースも合いますね。何とか勝ちたかったけど、勝ち馬の伸びは違いましたね」

7着 マルカラスカル(西谷騎手)
「最終障害を飛んだあと、脚をケガしてしまいました。それさえなければ…。大事に至らないで欲しいです」

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バシケーン
(牡5、美浦・高橋義厩舎)
父:シルクジャスティス
母:リンダトリアーノ
母父:ロドリゴデトリアーノ
通算成績:31戦3勝(障害23戦2勝)


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