≪フェアリーS≫レース後/ダンスファンタジア「1、2戦して桜花賞」

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阪神JFではテンションの高さが影響して、9着に敗れたダンスファンタジア(牝3、美浦・藤沢和厩舎)。
その心配もよそにレース前からは終始、落ち着き払っていたが、レースも前半4Fは45.1の超ハイペース。気性面が課題のこの馬にとって、御誂え向きといっていい展開となった。

騎乗していたアントニー・クラストゥス騎手は「このレースに臨むのにあたっては、調教にも跨らせてもらったし、これまでのビデオも見てイメージをつかんでいた。とても繊細なタイプであることが伝わってきたよ。レースは出たなりで組み立てようと思っていたが、想像に反してリラックスしていたので、前半からいけると感じていた。特別な操作をする必要もなく、楽な競馬だったね。直線に入り、スピードを上げたときの感触もすばらしかった。今日のようなレースができれば、もっと長い距離もこなせそうだし、これからどんどん良くなりそうな予感もしたよ。
外国人のジョッキーは勝つために来日していて、みな成果を上げている。自分も昨シーズンより参戦でき、ようやく重賞に勝て、非常にうれしく思う。こんな機会を与えてくれた藤沢トレーナーをはじめ、関係者に感謝したい」と、控えめにレースを振り返った。

管理する藤沢和雄調教師は「母のダンスインザムードもちゃかついた時期があったけど、きちんと調教したほうが結果につながっている。前走後は順調に鍛錬を積み、いい状態に仕上がった。
体は増えていると思ったけど、マイナス2キロなら許容範囲。みんなと同じように歩いて馬場入場し、返し馬も落ち着いてできたよ。このまま在厩させて調整してゆく。使いながらレースに慣らしたいので、1600mか1800mを1、2戦して桜花賞に向かいたい」と、先を見据えた。

昨年暮れの阪神JFでは、人気を二分したレーヴディソールの後塵を拝したが、今年もハイレベルと囁かれる3歳牝馬戦線の中でも、やはり、能力はトップクラスである事を証明したダンスファンタジア。
母のダンスインザムードと『母子・桜花賞制覇』へ向けて、超良血馬が再スタートを切った。


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