【オーシャンS】キンシャサノキセキ「スタートだけはカギになる」

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高橋摩衣:キンシャサノキセキ、2010年度の最優秀短距離馬受賞おめでとうございました。

橋本篤典調教助手:ありがとうございます。

高:今年の始動はオーシャンステークスからになりますね。

橋:そうですね。去年の秋は疝痛から始まって、スプリンターズステークスは不完全燃焼、マイルチャンピオンシップは惨敗という形で、良い流れではありませんでしたけど、阪神カップではそれを払拭するような勝ち方をしてくれました。そういった意味では、去年と同じようなローテーションで、良い滑り出しが出来るんじゃないかな、と思っています。

高:阪神カップ後はどのように調整を進めて来られたんですか?

橋:阪神カップの後はすぐに放牧へ行きましたけど、戻って来てからチェックした感じでは大きな疲れも無かったですし、予定通りに始動できるという感じです。1月暮れから時計を出し始めていますし、良い状態で向かえると思います。順調そのものといった感じですね。

高:先週と今週の追い切りではチークピーシズを着けていたようですが。

橋:折り合い面に影響するのか、ということと、抜け出してからフワッとしないかというところを試したかったので着けました。

高:効果はいかがでしたか?

橋:今日の調教はちょっと全体の時計が速くなってしまって、抜け出してからの確認というところまではいかなかったんですけど、折り合いは全然問題ありませんでした。先週の感じでは、もう気も抜かないですし、チークの効果が十分にあると思いますので、一応このまま競馬でも着けてみようかな、と思っています。本番では試せないので、試すのもここしかありませんからね。

高:本番でも着けるかどうかは、オーシャンステークスの走りを見て、ということで。

橋:そうですね。

高:オーシャンステークスは去年勝っていらっしゃいますけど、中山コースとキンシャサノキセキの相性についてはどう思われますか?

橋:中山コースは不得意ではないんですけど、スプリンターズの走りだけが、スタートが決まらなかったりしてもうひとつなんですよね。中山に限らずこの馬はスタートでたまに出遅れたりしますので、スタートだけはカギになると思います。

高:なるほど。去年のスプリンターズステークスもスタートは後方でしたね。

橋:そういった意味では、去年のスプリンターズの臨戦過程よりは良いと思います。高松宮記念からスプリンターズまで大きく間が開いていましたし、いくらかフラストレーションも感じられましたけど。今回はそういうことは無いので、そこまで心配はしていません。ただ、競馬場へ行って雰囲気も変わりますので、その辺のチェックは必要かな、と思います。

高:レース当日、パドックでこんな状態だったらいいな、という理想は。

橋:やっぱり、落ち着いていて欲しいですね。マイルチャンピオンシップのときはかなりテンパッていて、装鞍所でも危ない雰囲気がありましたからね。ああいう雰囲気を見せるのは珍しいですよ。基本的には激しい馬なんですけど、ある程度競馬慣れしているので、いつもは従順ですから。

高:今回はリスポリ騎手が騎乗されますね。

橋:レースで初めての騎乗になりますけど、乗れているジョッキーですし楽しみですね。キンシャサノキセキは、これまで何人ものジョッキーに乗ってもらっていますけど、テン乗りでもいきなり結果を出していますので、心配はしていません。

高:レース、楽しみにしています。

橋:はい。59キロは楽ではありませんけど、年明け初戦なので、良い滑り出しをしたいな、と思います。

高:応援しています。今日はありがとうございました。