【大阪杯】エイシンフラッシュ「いい休み明けのスタートを」

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昨秋は菊花賞を直前に回避しただけでなく、3戦共に勝ち星に見放されたエイシンフラッシュ(牡4、栗東・藤原英厩舎)。「史上最強の3歳世代」とまで謳われ、凌ぎを削った同世代のライバル・ヴィクトワールピサが先日のドバイWCを制するなど、目覚しい活躍をみせる07年産世代だが、クラシック世代の頂上決戦・ダービーを制した、この馬の巻き返しも見逃せない。明け4歳緒戦を大阪杯で迎えるにあたって、同馬を担当する久保調教助手に話を聞いた。

-:このレースを迎えるにあたって、有馬記念後の調整過程を教えてください。

久保調教助手:山元トレセンで昨年の疲れをとって、2月に帰厩しました。多少、緩いところもありましたので、段階を踏んで調整してきました。

-:帰厩した際の印象はどうでしたか?

久保:パッと見はかわらないんですけれども、筋肉の質が良くなってきているかなと思います。性格はいい頃の雰囲気があったというか、やんちゃなところが戻っていて、あんまり変わっていないですね。

-:久々の2000mについてはどうでしょうか?

久保:長い距離を使わせて貰っていましたけれど、ちょっと力んだりとか、馬の若いところを出してしまった事もあったので、距離短縮はプラスに出るんじゃないのかなと思います。力まず、折り合いも心配することなく、走れるんじゃないでしょうか。

-:昨年秋の2戦を振り返ってください。

久保:ここ2走は不本意というか、前があかなかったり、展開面であったり、僕も納得いかないところはありました。ただ、それもレースですからね。思い切ってというか、いいレースを見せて欲しいと思います。

-:阪神コースは2勝しています。

久保:競馬場はどこと拘らず、柔軟に走ってくれる馬だと思います。

-:一週前追い切りはいい動きをしていました。今週はどんな様子でしたか?

久保:先週、しっかりやっていますからね。今週は500万下の馬を相手に軽く流した程度なんですけれども、準備は整ったと思います。あんまりやりすぎると、テンションが上がってしまう馬ですからね。これくらいで丁度いいんじゃないかと思いますし、休み明けですが、いい状態で来られたと思います。

-:59キロの斤量はどうでしょうか?

久保:そこですよね、ポイントは。馬格があって、パワーもあるので、こなしてくれるとは思いますけれど、展開などもありますから、何とか克服して欲しいですけれども、何とも言えない部分もあります。

-:同世代のヴィクトワールピサが世界の舞台で活躍しました。

久保:そうですね。世界最高峰のレースを勝って、こちらもいい刺激になりました。フラッシュも将来は、凱旋門賞などを目指して貰いたいな、とは思いますが、まずは、ダービー馬の誇りを持って日本で頑張って、ヴィクトワールが帰ってきたら、同じ土俵の上で、また、凌ぎを削りたいと思います。

-:最後にファンへ向けて、一言お願いします。

久保:地震もあって、大変な方々もいる中で、そういった方々の中でもフラッシュを応援してくれていた方もいると思うんです。そういった方々のためにも、頑張ってくれると思いますし、いい休み明けのスタートを切ってくれると思います。