勝利のブーケトス

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先週日曜日、ジャパンカップを目前に控えた京都10R雲ヶ畑特別は、波乱の結末に終わった。
それもそのはず、12番人気の低評価だったレットバトラー(牡5、栗東・松永昌厩舎)が勝ったのだから。
ところが、この波乱の決着で注目を集めたのは3連単10万円を超える配当だけではなかった。
アチコチから俄かに聞こえる声…

「またスカーレットブーケだよ…」

そう、このレットバトラー、父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケという配合。
前週のマイルCSを勝ったダイワメジャーの弟であり、「3冠牝馬」ダイワスカーレットの兄なのである。
それだけではない。
前日、レコード決着となったジャパンカップ・ダートを制したヴァーミリアン(牡5、栗東・石坂厩舎)の母スカーレットレディは、スカーレットブーケの姪。
まさに、栄耀栄華を極める「スカーレット一族」がその凄まじい勢いを見せ付けたわけである。

そんなスカーレット一族の総大将、ダイワメジャー(牡6、美浦・上原厩舎)が有馬記念を最後に現役を引退、社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まった。
なお、ラストラン、気になる鞍上はまだ未定とのこと。
ダイワスカーレット(牝3、栗東・松田国厩舎)も出走の可能性を残しており、俄かに「三角関係」の様相も呈している。

今年下半期を席巻する華麗なる一族から、まだまだ目が離せない。