【皐月賞】安藤勝己騎手「まだ(ベルシャザールに)奥はある」

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24日(日)に行われる皐月賞に出走するベルシャザール(牡3、栗東・松田国厩舎)は、20日、レースでもコンビを組む安藤勝己騎手を背に坂路で最終追い切りを消化。
モンテクリスエスと併せてリードをとってからはソラを遣うような仕草もみせたが、53.2-38.7-25.2-12.7の時計で坂路を駆け上がった。

騎乗した安藤勝己騎手は「動き出す時の動きは良かったけれど、抜け出すとフワフワして子供っぽいところはあるね。正直、(ここ一連と)グーンと変わった感じはなくて、もう一つ変わって欲しいけれど、腰なんかには力もついてきたし、高い位置で状態は保っているね。競馬だったら気にならないけれど、前走の追い切りの時よりは息遣いもいいし。
この前、負けた時も力を出し切っていない感じで、自分から前に出ようという気持ちがないというか…、その分、奥はあるんだろうけれどね」と課題を口にするも、奥の深さを口にした。

以前から、自身が手綱をとって、NHKマイルC・ダービーの2冠を制した父のキングカメハメハに、最も似ていると称していたが、 「本当は調教で変わった感じをみせてほしいね。お父さんのキングカメハメハも初めから乗っていたけれど、レースで勝ってはいても、ダラッとしたところがあって。外国人騎手が乗った頃の京成杯辺りから、調教でも動きが変わってきて、NHKマイルCに乗る時も全然、動きが全然違ったからね。
そういう意味では力はあるけれど、物足りないところはお父さんに似ているよね。だから、まだ奥はあるような感じはするんだけれど…、まだこちらは調教では変わってないな(笑)」と、語ってくれたが、辛口なジャッジはこの馬にとっても、期待の大きさの裏返しともいえるだろう。

23年振りの東京開催、雨模様が懸念される週末の天気と、ジョッキーにとって考えなくてはならない条件替わりが多く予想される今年の皐月賞。 「ジワジワ来るから東京もいいと思うし、現状ではある程度のポジションをとりたいね。かえって道悪も時計が速くならないから、いいんじゃないかな?」自身が未だに手にしていない皐月賞制覇へ向けて、名手はこう締めくくった。