【ヴィクトリアマイル】アパパネがブエナビスタを退けGⅠ5勝目!

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11年5月15日(日)、2回東京8日目11Rで第6回 ヴィクトリアマイル(GⅠ)(芝1600m)が行なわれ、中団外目を追走していた蛯名 正義騎手騎乗の2番人気・アパパネが外から差し切り優勝。勝ちタイムは1.31.9(良)。

更に外から末脚を伸ばした1番人気・ブエナビスタ(牝5、栗東・松田博厩舎)はクビ差の2着まで。3着には内から先に抜け出していた3番人気・レディアルバローザ(牝4、栗東・笹田厩舎)。人気馬同士の堅い決着となった。

レースはオウケンサクラが押して押して先手を主張し、600m通過33秒5、1000m通過55秒9という超ハイペース。直線に向いたところでオウケンサクラのリードはまだ5馬身ほどあったが、みるみるうちに後続との差が縮まり、残り400mを過ぎたところで好位を追走していたレディアルバローザが一旦先頭へ。それを外からねじ伏せるように交わしたのがアパパネ。最後は脚色が鈍ったものの、内で渋太く食い下がるレディアルバローザ、更に外から追い込んできたブエナビスタを僅かに退けている。

勝ったアパパネは昨年の三冠牝馬。今年緒戦のマイラーズCは4着に敗れたが、これまでと同様、休み明けをひと叩きしてキッチリと巻き返し。現役最強牝馬ブエナビスタを破り、GⅠ5勝目をマークした。馬主は金子真人ホールディングス 株式会社、生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「ハワイに生息する赤い鳥の名前」。

1着 アパパネ(蛯名騎手)
「自分で競馬をつくり、堂々と勝ち切れた。価値ある勝利だと思う。ブエナビスタが相手でも、能力を発揮できれば打ち負かせると自信を持っていたし、受けて立つ気持ちで臨んだよ。これまでの3冠牝馬は古馬になって結果が出ていなかったが、この馬の場合はさらに成長した姿を披露できた。本当に頭が下がるね。外枠など克服しなければならない条件もすべてクリアしてくれた。マイラーズCで我慢させたことがここにつながり、道中は折り合いが付いた。最後は絶対にブエナビスタがやってくると思っていた。そのとおりに迫られ、こちらも苦しかったけど、追う相手も苦しいはず。こちらが信じていたとおり、馬もあきらめずによく凌いでくれたよ。アパパネは最高にかわいい馬。たっぷりほめてあげてほしいね」

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アパパネ
(牝4、美浦・国枝厩舎)
父:キングカメハメハ
母:ソルティビッド
母父:Salt Lake
通算成績:12戦7勝
その他の重賞勝利:
10年秋華賞(G1)
10年優駿牝馬(G1)
10年桜花賞(G1)
09年阪神ジュベナイルF(G1)



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