≪日本ダービー≫池添騎手「ダービージョッキーになりたかった」

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1着 オルフェーヴル(池添騎手)
「携わったすべての人、いろいろアドバイスしてくれた人、そして、熱い声援を送ってくれた多くのファンに感謝します。オルフェーヴルにとっては一生に一度のクラシックで、しかも、1番人気に推されました。さすがにダービーの重みは違いますね。朝から緊張していました。結果を出せてほっとしました。出会ったときから、ずっとこのレースを一緒に勝ちたいと願ってきて、その夢がかなったのですから、本当に感激です。初めて父(元騎手であり、トレーナーとして活躍中の池添兼雄調教師)に自慢できます。

相手のことよりも折り合いに集中し、道中はリズム良く走らせることに専念しました。先週と違い、外が伸びる馬場となりましたので、スムーズに持ち出したかったのですが、直線は窮屈なところに入ってしまいました。それでも、馬はそれをみごとに克服してくれましたよ。

余談ですが、デビューした頃、ダービーを勝つ夢をみたんです。そして、今年のはじめ頃にも、ダービーを勝つ夢をみたんです。だけれども、夢は人に話すと、叶わないと言われていたので、ここまで口にするのを我慢していました。それが、ようやく、皆さんに話す事ができました。

オルフェーヴルも無事に夏を越し、3冠という新たな目標に進みたいですね。自分もダービージョッキーの名に恥じないよう、もっと努力して、もっとうまくなりたいです」

(池江泰寿調教師)
「オルフェーヴルの強さに感動しましたよ。体重を測定し、プラス4キロ。ちょうど思惑どおりの数字でしたので、まずひと安心しましたよ。昨日までは前へ行き、内目を通った馬が好走していました。リスクを覚悟してインを付くべきか悩んでいたのですが、きょうの午後になって外が伸びるようになりましたからね。謙一くん(池添騎手)ともいつもの競馬でいこうと話し合いました。

位置取りは後ろでしたが、折り合ってリズム良く進む姿を見て、あとは馬場のいいところへ出せばいけると思いましたよ。ただ、4コーナーを回ってごちゃつき、ちょっと心配しましたね。でも、ジョッキーは慌てず、前が開くのを待っていた。馬も根性があり、いったん2着馬に先に出られたのに、あっさり突き放してしまいました。さすがにステイゴールの仔だと感心しましたし、謙一くんの執念が実りましたよ。信念を貫き、競馬を教え込んだ成果です。

ノーザンファームしがらきのスタッフが懸命にケアしてくれたことが、この勝利につながりました。それを厩舎で受け継ぎ、みなが根気強く取り組んでくれた。

横で観戦していた親父(池江泰郎元調教師)も、拍手して喜んでくれました。「俺にとっては孫みたいな馬だ」と。
ドリームジャーニーとは個性が違いますが、2冠馬になったのですから、兄を超えたといえるかもしれません。まだジャーニーも若々しいですし、どこかで兄弟対決させる楽しみもできました。菊花賞を目指すのか、天皇賞・秋なのか、秋に向けてのローテーションはオーナーサイドと相談してからになります。自分としては、重みがある3冠にチャレンジしたい気持ちが強いですね」

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