ウオッカ号の顕彰馬選出記念セレモニー

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今年5月に史上29頭目の顕彰馬に選出されたウオッカ号の記念セレモニーが、6月26日(日)【宝塚記念(GI)当日】に阪神競馬場で行われた。

出席
馬 主:谷水 雄三氏(写真は谷水オーナー)
調教師:角居 勝彦氏
騎 手:武豊騎手、岩田康誠騎手

【顕彰馬とは】
1985年に日本中央競馬会創立30周年記念事業の一環として、中央競馬の発展に多大な貢献のあった過去の名馬の功績をたたえ、顕彰して、後世に伝えていくようになりました。2011年6月現在で29頭が選出されています。
選考基準は、毎年報道関係者による選考投票を行い、3/4以上の得票を得れば選出されます。

<ウオッカ号の主な記録>
★獲得賞金額JRA牝馬1位
獲得賞金額 1,333,565,800円(付加賞、海外、地方含む)は、牝馬1位の記録。JRA史上では、テイエムオペラオー号、ディープインパクト号に次ぐ3位。

★JRA・GI最多7勝馬
牝馬の単独最多勝。シンボリルドルフ号、テイエムオペラオー号、ディープインパクト号と並ぶ記録。

★2年連続の年度代表馬
2008年度、2009年度のJRA賞年度代表馬に選出される。牝馬の年度代表馬は、エアグルーヴ号(1997年度)以来2頭目。2年連続の選出は、牝馬で初、シンボリクリスエス号(2002年度、2003年度)、ディープインパクト号(2005年度、2006年度)に続く3頭目。(JRA賞が創設された1987年度以降)

★日本ダービー優勝
牝馬による64年ぶり3頭目の日本ダービー制覇。これまで1937年ヒサトモ号、1943年クリフジ号が勝利。なお、この勝利で史上初となる「父と娘」による同一GI勝利を達成。

★ジャパンカップ優勝
日本牝馬として初のジャパンカップ制覇。牝馬では1981年メアジードーツ号(米)、1983年スタネーラ号(愛)、1989年ホーリックス号(新)に続く4頭目。

★安田記念連覇
牝馬としては初の連覇で、ヤマニンゼファー号(1992年、1993年)以来2頭目。

★顕彰馬に選出
2008年に選出されたディープインパクト号以来3年ぶり29頭目、牝馬の選出では、1987年に選出されたメジロラモーヌ号以来24年ぶりの顕彰馬として、ウオッカが選出。

【馬主・谷水 雄三氏のコメント】
「顕彰馬として競馬の殿堂に選出され大変名誉なことと感謝しています。再びウオッカのレース映像を見て、また感激しています。ウオッカの勝ったGIレースはどれも格別ですが、特に日本ダービーは印象的です。ホースマンにとってダービーは夢の夢ですが、自分が所有したタニノギムレットの子供でしかも父娘で優勝できたことに感動しています。
ウオッカの子供は、今アイルランドに居り、来年の秋に日本に連れてくる予定です。名前はまだ未定ですが、角居調教師にお願いするつもりです。ダービーの後は勝てない時期もありましたが、負けてもたくさんのファンに声援をいただきました。大変感謝しています」

【角居 勝彦調教師のコメント】
「本当にうれしく思います。引退してもう1年以上になりますが、こうしてまた表彰台に上がれることはすごいことだと思います。ウオッカの思い出の中でダービーは非常に印象深いです。ダービーの後、勝てない苦しい時期もあったのでそれも強く印象に残っています。牝馬ながら牡馬と戦ってこのような素晴らしい成績を残す名馬に出会えて本当に幸せでした」

【武 豊騎手のコメント】
「今こうしてレース映像を見ると、天皇賞(秋)のハナ差は大きなハナ差だったと思います。ゴールした時は勝ったような気はしましたが、正直わからなかったです。名馬の中の名馬に乗せてもらえて感謝しています」

【岩田 康誠騎手のコメント】
「乗せてもらえて大変感謝しています。すごい瞬発力で安田記念を勝ったのが印象的です。このような名馬に乗せていただきありがとうございました」