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キンシツーストン、6馬身差の圧勝劇でデビュー戦を飾る!
2011/8/9(火)
土曜小倉5R
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.10.4
キンシツーストン(牡2、父ストラヴィンスキー・栗東・浅見厩舎)
ゲートをポーンと出たキンシツーストン。結局はそのまま逃げ切ったものだが、道中は引き付けての逃げ。最大で1馬身もないほどの後続との差だったが、直線に入ると鞍上幸Jの左ステッキが数発入った途端に、アッと言う間に差を広げていった。最後はやや流し気味の単走となり6馬身差。良発表とは言え、サラサラの走りやすい馬場だったにしても、新馬戦でこの着差と悪くないタイムと思えるものであった。
火曜朝に浅見師に話を聞くと《いや~時計もそう速くないからね~》と謙遜気味だったが、ずっと話をしていくと《私が乗ったケイコでも遅くなかったからね~》とけっこうな感触だった様子。ダートでと思っていた様子。
そのキンシツーストンだが、ゲートが開いた途端にポンと出た。内からタガノカノープスが続いて、外からはゴールドクリチャン。最初の1ハロンは押して押してと、先頭をキープは当然の流れ。内と外から前へと出そうな勢いだった2頭を制す。
その後、2ハロンを行くまでには大体、前のポジションが決まった様子。キンシツーストンの1馬身後ろめぐらいを2番手グループの追走となった。3コーナーのカーヴを回ったあたりから、今度は2番手の外ゴールドクリチャンが前々と接近しだした。タガノカノープスはやや控え気味となって、後続グループの一番内となっての追走だ。
4コーナーの手前では、3番手の外めにシゲルユズが追い上げてきて上がる。直線に入ると、今度は内からもう一度タガノカノープスが盛り返し気味となってくる。しかし先頭はキンシツーストン。1ハロン棒を通過する時には、幸Jのステッキが唸って連打する。そして後続との差を広げにかかった。
最後は何と6馬身差もあった。ゴールが近づくにつれ、幸Jの手綱のアクションがユックリとなっていった。
2着争いは、外からシゲルユズが上がって確保。内を突いて伸びてきたコウセイコタロウが、タガノカノープスを捕えて3着。
そしてもっとも目立った脚色だったのが、5着に突っ込んできたフミノメルキオール。3コーナーでは1秒近く前のグループから離れていた位置。4コーナーでやっと馬群の後ろが見えるところまで上がってきて、そこからけっこうな脚を使っていた。ここらが次走の狙い目になるのだろうか。
土曜小倉6R
2歳新馬・牝
芝1200m
勝ちタイム1.09.1
ニコールバローズ(牝2・父ゼンノロブロイ・栗東・角田厩舎)
ゲートを真っ先に飛び出したのがハクユウリリー。そのまま逃げて行くのだが、ペースがかなり速かった様子。前半3ハロンを32.9と、新馬戦ではちょっとお目にかかれないラップを刻んでの先行。単騎逃げとなって誰にも絡まれずに行ったものだが、やはりこのラップが速すぎた。4コーナーを回るあたりで手応えが怪しくなった。
道中はややズブさを見せていたのか、川田Jが仕掛けながらの行きっぷりに見えたニコールバローズだったが、4コーナーでは前から4頭目の内。そこから直線も最後は、最内を突く格好となって伸びて行った。外から厳しく迫ったトーホウアマポーラの追撃を封じての勝利。
上がりの1ハロンが12.8とかなり要しただけに終いまでビッシリと追う展開となったが、内を突いた分の勝利のニコールバローズであった。
ハクユウリリーのゲートからの数字が11.9~10.3~10.7~11.4である。直線での最後は12.0~12.8と、やはり前半のスピードがいかに速いかが判る。32.9で行って4ハロンの通過が44.2。そして1000通過が56.3であった。
逃げたハクユウリリー、2番手を進んだハローハローハローとエイシンミネラルが、直線ではやや脚も上がり気味。その直後にいた最内ニコールバローズと外めにいたトーホウアマポーラ。その2頭の中にいたアイラブリリが、直線で伸びて1、2、3着。
勝ったニコールバローズは道中も内めで、4コーナーもコーナーワークで前に接近。最初は逃げたハクユウリリーとハローハローハローの間を割ろうかと外へ進路を取り気味だった直線入り口だったが、狭くなりそうとの判断で、再び最内へと進路を取って行ったもの。その《間》が脚を貯める感じにもなり、それからの伸びに繋がっているものでもあろう。ただ、道中は内へササっていたとコメントを残していただけに、それを矯正しながらの道中だった様子。
ハクユウリリーのスピードにも驚いた一戦でもある。そして2番手を追走しながらもそんなにバテていないハローハローハローの粘っこさも悪くない。だが道中、けっこうな渋さを見せている行きっぷりといい4コーナーでのあの間合いといい、勝ち馬ニコールバローズも悪くないもの。追われていいと言った印象であろう。こんな経験が後で大きく影響してくるものと思える。
それにしても新馬戦で32.9の前半のラップ。今の小倉はとにかく前半が速いと感じるものだった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
ダ1000m
勝ちタイム1.10.4
キンシツーストン(牡2、父ストラヴィンスキー・栗東・浅見厩舎)
ゲートをポーンと出たキンシツーストン。結局はそのまま逃げ切ったものだが、道中は引き付けての逃げ。最大で1馬身もないほどの後続との差だったが、直線に入ると鞍上幸Jの左ステッキが数発入った途端に、アッと言う間に差を広げていった。最後はやや流し気味の単走となり6馬身差。良発表とは言え、サラサラの走りやすい馬場だったにしても、新馬戦でこの着差と悪くないタイムと思えるものであった。
火曜朝に浅見師に話を聞くと《いや~時計もそう速くないからね~》と謙遜気味だったが、ずっと話をしていくと《私が乗ったケイコでも遅くなかったからね~》とけっこうな感触だった様子。ダートでと思っていた様子。
そのキンシツーストンだが、ゲートが開いた途端にポンと出た。内からタガノカノープスが続いて、外からはゴールドクリチャン。最初の1ハロンは押して押してと、先頭をキープは当然の流れ。内と外から前へと出そうな勢いだった2頭を制す。
その後、2ハロンを行くまでには大体、前のポジションが決まった様子。キンシツーストンの1馬身後ろめぐらいを2番手グループの追走となった。3コーナーのカーヴを回ったあたりから、今度は2番手の外ゴールドクリチャンが前々と接近しだした。タガノカノープスはやや控え気味となって、後続グループの一番内となっての追走だ。
4コーナーの手前では、3番手の外めにシゲルユズが追い上げてきて上がる。直線に入ると、今度は内からもう一度タガノカノープスが盛り返し気味となってくる。しかし先頭はキンシツーストン。1ハロン棒を通過する時には、幸Jのステッキが唸って連打する。そして後続との差を広げにかかった。
最後は何と6馬身差もあった。ゴールが近づくにつれ、幸Jの手綱のアクションがユックリとなっていった。
2着争いは、外からシゲルユズが上がって確保。内を突いて伸びてきたコウセイコタロウが、タガノカノープスを捕えて3着。
そしてもっとも目立った脚色だったのが、5着に突っ込んできたフミノメルキオール。3コーナーでは1秒近く前のグループから離れていた位置。4コーナーでやっと馬群の後ろが見えるところまで上がってきて、そこからけっこうな脚を使っていた。ここらが次走の狙い目になるのだろうか。
土曜小倉6R
2歳新馬・牝
芝1200m
勝ちタイム1.09.1
ニコールバローズ(牝2・父ゼンノロブロイ・栗東・角田厩舎)
ゲートを真っ先に飛び出したのがハクユウリリー。そのまま逃げて行くのだが、ペースがかなり速かった様子。前半3ハロンを32.9と、新馬戦ではちょっとお目にかかれないラップを刻んでの先行。単騎逃げとなって誰にも絡まれずに行ったものだが、やはりこのラップが速すぎた。4コーナーを回るあたりで手応えが怪しくなった。
道中はややズブさを見せていたのか、川田Jが仕掛けながらの行きっぷりに見えたニコールバローズだったが、4コーナーでは前から4頭目の内。そこから直線も最後は、最内を突く格好となって伸びて行った。外から厳しく迫ったトーホウアマポーラの追撃を封じての勝利。
上がりの1ハロンが12.8とかなり要しただけに終いまでビッシリと追う展開となったが、内を突いた分の勝利のニコールバローズであった。
ハクユウリリーのゲートからの数字が11.9~10.3~10.7~11.4である。直線での最後は12.0~12.8と、やはり前半のスピードがいかに速いかが判る。32.9で行って4ハロンの通過が44.2。そして1000通過が56.3であった。
逃げたハクユウリリー、2番手を進んだハローハローハローとエイシンミネラルが、直線ではやや脚も上がり気味。その直後にいた最内ニコールバローズと外めにいたトーホウアマポーラ。その2頭の中にいたアイラブリリが、直線で伸びて1、2、3着。
勝ったニコールバローズは道中も内めで、4コーナーもコーナーワークで前に接近。最初は逃げたハクユウリリーとハローハローハローの間を割ろうかと外へ進路を取り気味だった直線入り口だったが、狭くなりそうとの判断で、再び最内へと進路を取って行ったもの。その《間》が脚を貯める感じにもなり、それからの伸びに繋がっているものでもあろう。ただ、道中は内へササっていたとコメントを残していただけに、それを矯正しながらの道中だった様子。
ハクユウリリーのスピードにも驚いた一戦でもある。そして2番手を追走しながらもそんなにバテていないハローハローハローの粘っこさも悪くない。だが道中、けっこうな渋さを見せている行きっぷりといい4コーナーでのあの間合いといい、勝ち馬ニコールバローズも悪くないもの。追われていいと言った印象であろう。こんな経験が後で大きく影響してくるものと思える。
それにしても新馬戦で32.9の前半のラップ。今の小倉はとにかく前半が速いと感じるものだった。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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