トピックスTopics
内の狭いところから抜けてきたミサソレムニス
2011/8/30(火)
日曜小倉5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.9
ミサソレムニス(牝2・メジロベイリー・栗東・高野厩舎)
前半3ハロンが34.3と、小倉1200芝での流れとしては比較的遅いペース。だからか3コーナーではけっこう一団となった馬群。その流れを好位の3番手を追走したウェルトレインド。
4コーナーへ入る時も絶好の手応え。直線で、さあ追い出そうとした時あたりから、やや内へもたれ気味。それを右ステッキで矯正している間に、内めからシュンと出てきたのがミサソレムニス。新鋭・高野厩舎の2歳馬だが、そう目立つ時計こそ出してはいないが、入念な仕上げ。抜け出てくる脚が何とも素早かった事か。厩舎の勢いを感じる勝利であった…。
ややバラバラとしたスタート。その中からヤマニンメンヒルと外のトロピカルメジャーが前へと出る。ウェルトレインドもスッと続く。内からヤマニンフルーリーが追って一番前へと出る。同じ勝負服が先手と2番手となって、1ハロンを経過。
2ハロンは10.4だが、その後がけっこう遅い流れで推移したために、後続がかなり接近する。10頭ぐらいが5馬身ぐらいの間に固まって、3コーナーを回ってくる。中団にミサソレムニスと、その外にアルベルトバローズが続くが、もちろん手応えも十分だ。
3ハロンを通過するあたりで、そのアルベルトバローズが外をまくり加減で上がってくる。
4コーナーのカーヴが近づいてきたが、3番手のウェルトレインドが、前のヤマニンメンヒルに並びかけてきた。直後がトロピカルメジャー。その後ろまで上がってきていたアルベルトバローズだが、やや外へ逃げ気味な様子。内がパカッと開いていてミスネバー、その内にザプレジデント、ミサソレムニスらが内ラチ沿いを追走だ。
いよいよカーヴが近づくとミサソレミニスの勢いが増してきて手応えも上々で、前の4頭の動きを見ながら、満を持して待っている感じとなる。
直線へと入ってきたが、一番内へ入ったヤマニンフルーリーはやや一杯。中のヤマニンメンヒルと外のウェルトレインドと、さらに外のトロピカルメジャーの3頭が並ぶ。ウェルトレインドとヤマニンメンヒルの間がだんだんと広がってきた。そこへミサソレムニスが突っ込んできた。手綱をしごいてうながす和田Jに応えて伸びるミサソレムニス。最後は1馬身以上の差を開けてのゴールであった。
惜しかったのが、3着に突っ込んできていたアルベルトバローズ。やはり外へ逃げ気味だったために、直線へ入ってきた時はけっこうな差がついてしまった位置となる。そこから猛追してきてトロピカルメジャーは捕えたがといった内容。真っ直ぐに走れていたらと、惜しまれる脚でもあった。
《馬名の意味》はベートーベンの傑作、『ミサ・ソレムニス』とのこと。そしてあまり人気にはならなかった曲らしい。
《何となくそんなところも似ているのかな~》と思う、デビューを飾ったミサソレムニスであった。
日曜札幌5R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.55.2
ヴィルシーナ(牝2・父ディープインパクト・栗東・友道厩舎)
スタートしてから遅い流れが続く。1200メートルを通過するまでに6つのハロン棒を通過するのだが、そのうちの5ハロンで13秒台の超スローな流れ。1000メートル通過が1.07.2である。ここも上がり勝負。終始先行した前5頭がそのまま粘ったものだが、勝ったのは4コーナーでは一番鞍上の手が動いていたヴィルシーナ。激しく追ってきた福永Jに呼応して、最後は内ラチ沿いを1馬身以上の差を開けて勝利していた。渋い手応えながら追って良し、そんな印象のデビュー勝ちであった…。
ディープインパクトの子供が新馬勝ちを収めたのが、これで関西馬は3頭、関東が2頭。関西馬はすべて牝馬。関東馬は2頭とも男馬であった。
福永Jは、土曜新潟でエアネドで勝ち、日曜は札幌でヴィルシーナで勝利と、今年も2歳馬の勝ち上がり率は高いもの。このレースも逃げたロードエストレーラの真後ろの内。ラチ沿いを進めてのレースぶりだった。ペースが上がった3コーナー過ぎからは、やや前を行くロードエストレーラに離され気味とはなったが、終始追い通しながらも間合いを詰めて行ったもの。
残り1ハロンのところで、ロードエストレーラが1馬身先行する後ろを3頭並んだ。そして、内ラチ沿いからロードエストレーラを抜き去った。ロードエストレーラが粘ろうとするところを、外からゴールデンクラウンがゴール前で頭差交わして2着。その後も接戦で、クビクビで先行した5頭が独占した。
惜しかったのがディオベルタで、直線残り1ハロンのあたりでやや外へもたれたのか、瞬間に前4頭と差が出てしまった。そこから猛追してこの差だけに、そこがもったいなかった様だ。
何せ、上がりの3ハロンだけの競馬で11.9~11.3~11.8のラップ。逃げたロードエストレーラが自分で造ったペースだから、当然に楽な手応え。持ったままで4コーナーを回ってきたゴールデンクラウン。それらと全く逆で、4コーナーで追いっぱなしだったヴィルシーナ。
ロシア語で《頂上》の意味だそうだ。渋い手応えで勝ったディープインパクト牝馬のヴィルシーナ。これから頂上へと向けての旅へ出た模様だ。
函館での仕上げだが、そんなにネッキリの仕上げ方ではなさそうだ。まずは初陣を渋く飾った、そんな印象であった。
ところで今週の新馬戦では右回りの小倉、札幌の3鞍は、全てがインから前を行っていた馬を差しこんでと、インをすくった馬の勝利であった。《これもなかなか珍しいな~》と思う事でありました。
日曜札幌9R
クローバー賞
芝1500m
勝ちタイム1.33.2
マイネルロブスト(牡2・父ゼンノエルシド・美浦・高橋裕厩舎)
直線へ入ってきた時でも、残り1ハロンを過ぎても、前が開けば突き抜けるだろうと固唾を飲んで見ていたオメガホームラン。それが最後の最後まで前方に進路が開ける事はなかった。これが競馬、レースは生きていると言う事なのだ。
それにしてもニシノスタイルの池添Jが造ったペースは土曜、新馬を自分で勝ったロゼシャンパーニュよりも遅い流れとなるものであった。まったくの上がりだけの競馬、それもたった2ハロンだけが速くなるといった特異なペースのなかで、4コーナーで外へ出せたマイネルロブストに凱歌が上がったものであった…。
1コーナーの奥からのスタート地点。行って右に急カーヴとなるだけに、そこまでの僅かな時間で好位を収める必要がある。だから差しが決まる時もあれば、インでじっとしている馬が直線でスパっと切れて勝つ事がある距離でもある。
ゲートを出てから素早く最初のカーヴにたどりついたのがニシノスタイル。外からラテンファンクも素早く上がっている。やや出が速くなかったオメガホームラン。ただ出して行っているだけに、馬自身はその気になってもいて、鞍上がかなりブレーキを踏んでいるのが判るほどの脚の位置である。その直後のマイネルロブストも同じようにブレーキを踏みながら、最初のカーヴを迎える。
しかしその後は、向こう正面になって途端にペースが落ちてしまう。ここが先手を取った池添Jの狙いでもあろう。徐々にペースを落としていって、3コーナーに入るあたりでは13秒台を連発である。4コーナーへ向けていくあたりで本当に少しピッチがあがったぐらいで、ほとんどの馬が馬なりで続いていけるペースだった。
残り2ハロン標を過ぎて最後のカーヴを回るが、当然に全馬にチャンスがありそうな手応えだ。先頭のニシノスタイルからドンジリのエクソプラネットまで、3馬身から4馬身ぐらいの間隔しかない。そしてカーヴに入っていく。
2番手のインのオメガホームランの手応えが抜群にいい。前が、内が開くのを待っているはずだ。その外にいるマイネルロブストは、すぐ目の前を行くラテンファンクの外へ出す隙間が空きそうである。
そして直線に入ってきた。先頭のニシノスタイルも少し内へもたれていたのかも知れないし、2番手のラテンファンクも多少そんな格好を見せていた。だからそこではじっとしている、オメガホームランの鞍上横山典Jである。
1ハロンが過ぎた、まだニシノスタイルが粘っているが、内も空きそうもない。かと言って外へだすスペースは、ラテンファンクの福永Jで開ける訳もない。まして馬自身が内へもたれ気味でまるで蓋をしているみたいなものだ。その外で、マイネルロブストは涼しい顔でエンジンが全開している。
やっと内からラテンファンクを抜いたオメガホームランがその前へと出てくるが、外へ出していくにも隙間がない。
かくして、ニシノスタイルとマイネルロブストが追い合いをしている後ろで、脚を使えないままでゴールを迎える事となってしまった様子だ。
最後の2ハロンだけが11.5~11.3である。池添Jにしてみれば《してやったり!》のペース配分であろう。それを猛追した津村Jのマイネルロブスト。進路があるかないかの分かれ目が勝敗を決した一戦と言ってもいいだろう。
《だから競馬は生ものです、生きてます・・》といつも思う事なのです。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.9
ミサソレムニス(牝2・メジロベイリー・栗東・高野厩舎)
前半3ハロンが34.3と、小倉1200芝での流れとしては比較的遅いペース。だからか3コーナーではけっこう一団となった馬群。その流れを好位の3番手を追走したウェルトレインド。
4コーナーへ入る時も絶好の手応え。直線で、さあ追い出そうとした時あたりから、やや内へもたれ気味。それを右ステッキで矯正している間に、内めからシュンと出てきたのがミサソレムニス。新鋭・高野厩舎の2歳馬だが、そう目立つ時計こそ出してはいないが、入念な仕上げ。抜け出てくる脚が何とも素早かった事か。厩舎の勢いを感じる勝利であった…。
ややバラバラとしたスタート。その中からヤマニンメンヒルと外のトロピカルメジャーが前へと出る。ウェルトレインドもスッと続く。内からヤマニンフルーリーが追って一番前へと出る。同じ勝負服が先手と2番手となって、1ハロンを経過。
2ハロンは10.4だが、その後がけっこう遅い流れで推移したために、後続がかなり接近する。10頭ぐらいが5馬身ぐらいの間に固まって、3コーナーを回ってくる。中団にミサソレムニスと、その外にアルベルトバローズが続くが、もちろん手応えも十分だ。
3ハロンを通過するあたりで、そのアルベルトバローズが外をまくり加減で上がってくる。
4コーナーのカーヴが近づいてきたが、3番手のウェルトレインドが、前のヤマニンメンヒルに並びかけてきた。直後がトロピカルメジャー。その後ろまで上がってきていたアルベルトバローズだが、やや外へ逃げ気味な様子。内がパカッと開いていてミスネバー、その内にザプレジデント、ミサソレムニスらが内ラチ沿いを追走だ。
いよいよカーヴが近づくとミサソレミニスの勢いが増してきて手応えも上々で、前の4頭の動きを見ながら、満を持して待っている感じとなる。
直線へと入ってきたが、一番内へ入ったヤマニンフルーリーはやや一杯。中のヤマニンメンヒルと外のウェルトレインドと、さらに外のトロピカルメジャーの3頭が並ぶ。ウェルトレインドとヤマニンメンヒルの間がだんだんと広がってきた。そこへミサソレムニスが突っ込んできた。手綱をしごいてうながす和田Jに応えて伸びるミサソレムニス。最後は1馬身以上の差を開けてのゴールであった。
惜しかったのが、3着に突っ込んできていたアルベルトバローズ。やはり外へ逃げ気味だったために、直線へ入ってきた時はけっこうな差がついてしまった位置となる。そこから猛追してきてトロピカルメジャーは捕えたがといった内容。真っ直ぐに走れていたらと、惜しまれる脚でもあった。
《馬名の意味》はベートーベンの傑作、『ミサ・ソレムニス』とのこと。そしてあまり人気にはならなかった曲らしい。
《何となくそんなところも似ているのかな~》と思う、デビューを飾ったミサソレムニスであった。
日曜札幌5R
2歳新馬
芝1800m
勝ちタイム1.55.2
ヴィルシーナ(牝2・父ディープインパクト・栗東・友道厩舎)
スタートしてから遅い流れが続く。1200メートルを通過するまでに6つのハロン棒を通過するのだが、そのうちの5ハロンで13秒台の超スローな流れ。1000メートル通過が1.07.2である。ここも上がり勝負。終始先行した前5頭がそのまま粘ったものだが、勝ったのは4コーナーでは一番鞍上の手が動いていたヴィルシーナ。激しく追ってきた福永Jに呼応して、最後は内ラチ沿いを1馬身以上の差を開けて勝利していた。渋い手応えながら追って良し、そんな印象のデビュー勝ちであった…。
ディープインパクトの子供が新馬勝ちを収めたのが、これで関西馬は3頭、関東が2頭。関西馬はすべて牝馬。関東馬は2頭とも男馬であった。
福永Jは、土曜新潟でエアネドで勝ち、日曜は札幌でヴィルシーナで勝利と、今年も2歳馬の勝ち上がり率は高いもの。このレースも逃げたロードエストレーラの真後ろの内。ラチ沿いを進めてのレースぶりだった。ペースが上がった3コーナー過ぎからは、やや前を行くロードエストレーラに離され気味とはなったが、終始追い通しながらも間合いを詰めて行ったもの。
残り1ハロンのところで、ロードエストレーラが1馬身先行する後ろを3頭並んだ。そして、内ラチ沿いからロードエストレーラを抜き去った。ロードエストレーラが粘ろうとするところを、外からゴールデンクラウンがゴール前で頭差交わして2着。その後も接戦で、クビクビで先行した5頭が独占した。
惜しかったのがディオベルタで、直線残り1ハロンのあたりでやや外へもたれたのか、瞬間に前4頭と差が出てしまった。そこから猛追してこの差だけに、そこがもったいなかった様だ。
何せ、上がりの3ハロンだけの競馬で11.9~11.3~11.8のラップ。逃げたロードエストレーラが自分で造ったペースだから、当然に楽な手応え。持ったままで4コーナーを回ってきたゴールデンクラウン。それらと全く逆で、4コーナーで追いっぱなしだったヴィルシーナ。
ロシア語で《頂上》の意味だそうだ。渋い手応えで勝ったディープインパクト牝馬のヴィルシーナ。これから頂上へと向けての旅へ出た模様だ。
函館での仕上げだが、そんなにネッキリの仕上げ方ではなさそうだ。まずは初陣を渋く飾った、そんな印象であった。
ところで今週の新馬戦では右回りの小倉、札幌の3鞍は、全てがインから前を行っていた馬を差しこんでと、インをすくった馬の勝利であった。《これもなかなか珍しいな~》と思う事でありました。
日曜札幌9R
クローバー賞
芝1500m
勝ちタイム1.33.2
マイネルロブスト(牡2・父ゼンノエルシド・美浦・高橋裕厩舎)
直線へ入ってきた時でも、残り1ハロンを過ぎても、前が開けば突き抜けるだろうと固唾を飲んで見ていたオメガホームラン。それが最後の最後まで前方に進路が開ける事はなかった。これが競馬、レースは生きていると言う事なのだ。
それにしてもニシノスタイルの池添Jが造ったペースは土曜、新馬を自分で勝ったロゼシャンパーニュよりも遅い流れとなるものであった。まったくの上がりだけの競馬、それもたった2ハロンだけが速くなるといった特異なペースのなかで、4コーナーで外へ出せたマイネルロブストに凱歌が上がったものであった…。
1コーナーの奥からのスタート地点。行って右に急カーヴとなるだけに、そこまでの僅かな時間で好位を収める必要がある。だから差しが決まる時もあれば、インでじっとしている馬が直線でスパっと切れて勝つ事がある距離でもある。
ゲートを出てから素早く最初のカーヴにたどりついたのがニシノスタイル。外からラテンファンクも素早く上がっている。やや出が速くなかったオメガホームラン。ただ出して行っているだけに、馬自身はその気になってもいて、鞍上がかなりブレーキを踏んでいるのが判るほどの脚の位置である。その直後のマイネルロブストも同じようにブレーキを踏みながら、最初のカーヴを迎える。
しかしその後は、向こう正面になって途端にペースが落ちてしまう。ここが先手を取った池添Jの狙いでもあろう。徐々にペースを落としていって、3コーナーに入るあたりでは13秒台を連発である。4コーナーへ向けていくあたりで本当に少しピッチがあがったぐらいで、ほとんどの馬が馬なりで続いていけるペースだった。
残り2ハロン標を過ぎて最後のカーヴを回るが、当然に全馬にチャンスがありそうな手応えだ。先頭のニシノスタイルからドンジリのエクソプラネットまで、3馬身から4馬身ぐらいの間隔しかない。そしてカーヴに入っていく。
2番手のインのオメガホームランの手応えが抜群にいい。前が、内が開くのを待っているはずだ。その外にいるマイネルロブストは、すぐ目の前を行くラテンファンクの外へ出す隙間が空きそうである。
そして直線に入ってきた。先頭のニシノスタイルも少し内へもたれていたのかも知れないし、2番手のラテンファンクも多少そんな格好を見せていた。だからそこではじっとしている、オメガホームランの鞍上横山典Jである。
1ハロンが過ぎた、まだニシノスタイルが粘っているが、内も空きそうもない。かと言って外へだすスペースは、ラテンファンクの福永Jで開ける訳もない。まして馬自身が内へもたれ気味でまるで蓋をしているみたいなものだ。その外で、マイネルロブストは涼しい顔でエンジンが全開している。
やっと内からラテンファンクを抜いたオメガホームランがその前へと出てくるが、外へ出していくにも隙間がない。
かくして、ニシノスタイルとマイネルロブストが追い合いをしている後ろで、脚を使えないままでゴールを迎える事となってしまった様子だ。
最後の2ハロンだけが11.5~11.3である。池添Jにしてみれば《してやったり!》のペース配分であろう。それを猛追した津村Jのマイネルロブスト。進路があるかないかの分かれ目が勝敗を決した一戦と言ってもいいだろう。
《だから競馬は生ものです、生きてます・・》といつも思う事なのです。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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