専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
目立つ時計は出していなくとも陣営の感触は上々の新馬!
2019/8/22(木)
どうも!美浦の古川です。
先週の札幌記念は期待のフィエールマンが3着止まり。デビュー以来初めて連対を外すことになったが、今週話をした手塚師に悲観した様子は一切なかったな。
競馬の形としては悪くないし、負けたのは前半の位置取りとコース形態、この馬にはやや短かった距離による部分が大きかったという結論。
余分なダメージを残さずに本番の凱旋門賞へ向かえそうなだけに、フランスで海外の強敵相手にどんな勝負をしてくれるのか。期待をもって見守りたい。
さて、今週は札幌でWASJが行われる。世界の名手が一堂に会しての腕比べなんだが、今年はニュージーランドのL.オールプレス騎手、フランスの新星ミカエル・ミシェル騎手に藤田菜七子騎手と女性騎手が3人も参戦。例年以上の華やかさで、大きな盛り上がりが期待できそう。
毎年、外国人騎手が手綱をとってガラリ一変する馬もいるだけに、馬券的な楽しみも十分。短期決戦だから、馴染みの薄い騎手の力量・特徴をいかに把握できるかが重要だな。興味深いシリーズを堪能しよう。
そして最後に注目の2歳馬を1頭ご紹介。日曜の新潟5Rに出走予定のウシュバテソーロ(牡2、美浦・高木登厩舎)だ。
オルフェ産駒にしては性格がキツすぎず素直で、510キロ前後の雄大な馬格をいかした推進力のある走り。目立つ時計は出していないが、陣営の感触は上々だった。兄姉に活躍馬はまだ出ておらず、ここは人気の盲点となりそう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。