専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【日曜メイン予想】頼りになるのは名門厩舎
2019/10/19(土)
どうも!美浦の古川です。
今日の東京メイン・富士Sのノームコアは休み明けをモノともしない鮮やかな勝ちっぷり。さすがはG1ウイナーという貫禄を見せ付けてくれたな。
それとノームコア以上に衝撃だったのが、オーストラリア・コーフィールドCのメールドグラース(牡4、栗東・清水久厩舎)。
道中はかなり後方を追走してペースもユッタリ流れているようだったから「大丈夫か!?」と心配していたんだが、勝負処から外を豪快にマクってそのまま押し切る横綱相撲。
詳しい相手のレベルは分からないんだが、それなりのハンデを背負ってあの勝ち方は並の能力でできる芸当ではない。しかも国際GIでやってのけたのだから価値があるよな。
メルボルンCに使うかどうかは分からないが、これは来週のコックスプレートに使うリスグラシューとクルーガーへのイイ追い風となりそう。コチラも楽しみだ。
さて、日曜の競馬へ話を移そう。東京の後半は東京10R・甲斐路Sのシュヴァルツリーゼ(牡3、美浦・堀厩舎)、東京11R・ブラジルCのサトノティターン(牡6、美浦・堀厩舎)と堀厩舎軍団が頼りになりそうだぞ。
少し早い時間帯では、東京7R・3歳上1勝クラスのラティカ(牝4、美浦・萩原厩舎)がオススメだな。気の悪さが出世を妨げているんだが、秘めたる能力はかなりのもの。「馬券的にはこれが一番面白いですよ!」と頼りにしている助手からもプッシュあり。初めてのダートでガラリ一変があっても驚けない。
クラシック最後の一冠・菊花賞のオレの見解は『メガ盛り新聞』のほうで忘れずにチェック!今年は皐月賞、ダービー馬が不在で馬券的にも楽しみな一戦だから期待していて欲しい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。