調教ビフォーアフター馬
◎ルージュスティリア
(牝4 栗東・藤原英厩舎)

中京芝1600m では2戦2勝。勝率100%を誇る相性抜群の舞台を目標に、文字どおり勝負仕上げを施されたのが今回紹介するルージュスティリアです。

4ハロン50秒8は栗東坂路における自己ベストに加えて、3走前に圧勝した中京記念と同舞台の長篠S1着時の1週前追いと同タイム。また当時は良馬場に対し今回は雨の影響で「重」まで悪化しており、馬場状態を考慮するとデビュー以来1番の動きと断言できます。

BEFORE (前走:ヴィクトリアマイル10着)
1週前 栗東坂路(良)
51.4 37.0 23.5 11.7 一杯
AFTER (今回:中京記念の中間調整)
1週前 栗東坂路(重)
50.8 36.5 23.7 12.0 一杯

また長篠S1着時と今回の1週前追いは、現在は調教師に転身した福永元騎手が騎乗していたのもポイント。しかも同馬が追われたのは坂路開場から約1時間半が経過して馬場が荒れてきた頃で、それにも関わらず前半から飛ばしてラスト2ハロン24秒台を切ってきました。

当コーナーで繰り返し強調しているとおり、美浦と比べて傾斜がキツい栗東坂路でラスト2ハロン23秒台を出せるのはごく少数。しかも当時は普段と比べて時計を要す重馬場だったのだから驚きです。

オープンに昇級した近2走は結果こそ出ていないものの、調教の動きから重賞でも勝ち負けできるポテンシャルを秘めているのは明らか。いまのデキで得意舞台に替わる今回は本来の姿を見せてくれるに違いありません!

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