「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月27日 東京11R 青葉賞(G2)
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本命馬◎ショウナンラプンタ(7人気) 2着
人気薄を自信の本命推奨!
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土日の重賞ダブルで制覇!
【スプリングS】群雄割拠の牡馬戦線へ
2017/3/14(火)
★土曜中京11R 金鯱賞(G2)◎本命馬 サトノノブレス 5番人気 11着 道中は先行好位で流れに乗り、これは悪くても3着はあるといった手応えから、直線伸び負けてしまう。いくらなんでも負けすぎ。敗因はレースを見ている限りは分からない。
$お宝馬 スズカデヴィアス 13番人気 3着 向正面では勝ち馬の直後。ここから伸びるほどの決め手はないと思っていたので、厳しい競馬になりそうだが、そこからが別馬だった。外から馬群を捌き、2着あったと思われるゴールだったがハナ差及ばず。差し馬として完全に蘇った。前走サクラアンプルールを破った力は伊達ではなかった。
★日曜中山11R 中山牝馬S(G3)◎$本命馬&お宝馬 フロンテアクイーン 4番人気 8着 ずっと5,6番手から回ってきただけ。騎手によればパドックからずっとイレ込んでしまい、落ち着いて返し馬もできない状態だったとのこと。確かに発汗が目立った。牝馬特有の春の発情によるものか、あるいはメンタル面で悪くなってしまっているのかは分からないが、力を出せるコンディションではなかったことは確かだろう。残念。
【今週のポイント】
今週も中山芝千八の重賞。皐月賞トライアルのスプリングSは、大混戦の牡馬戦線に、さらに新しい一角ができるのか、あるいは2歳王者サトノアレスがリードを保つのか、今後の勢力図を占う上でかなりポイントとなるレースである。
レース傾向としては、前走で500万を勝ったばかりの馬が目下3連勝中。そして前走で重賞を勝った馬は、この10年ではロゴタイプ以外勝ちがなく、2着までとなっている。また朝日杯勝ち馬は大崩れがなく、軸にはやはりサトノアレスとなりそうだが、1着には思い切った狙いも可能だ。
さらに、去年こそディープ産駒が勝っているが、基本的には先週の中山牝馬S同様、同産駒が勝ち切りにくいコースでもある。このあたりに馬券のヒントがありそうだ。
【次回の狙い馬】
土曜・中山8R 5着 道中は追走で苦労していたが、そのたびに盛り返して、直線はジワジワ伸びてきた。芝スタートで出負けしていたので、本来は東京1400mあたりが良さそうだが、今回も2着馬とは0秒2差で、中山1200mでも慣れてくればやれる。脚力はかなり高い。
土曜・中山9R 4着 今回は骨折明け。先行してそこから粘り込むだけの競馬で、反応が鈍かったが、これは叩いて変わる感じ。次走も中山の芝2000mか、それ以上の距離で。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。