水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜東京10R サウジアラビアRC(G3)◎$本命馬&お宝馬 キンショーユキヒメ 9人気 6着 終始馬群中央を走り、直線も前は空いたが、伸びがジリジリ。2,3頭しか交わせなかった。ただ、この馬なりには上がりは使えており、一番こたえたのはスローになりすぎたことに尽きる。ただ、あと1列前で競馬できたとしても、馬券圏に入れたかどうかは微妙。ヴィブロス、アドマイヤリードの瞬発力には叶わなかった。速い上がりを問われない1月の愛知杯あたりで見直したい。

★日曜京都11R 秋華賞(G1)◎本命馬 リスグラシュー 4番人気 2着 武豊騎手は完璧な騎乗だった。スタートで安目をうって、他の有力馬より早めにスパートをしなければならなかった分、最後にディアドラの一気の差しに抵抗できなかった。ただこの馬を含めた今年の上位5頭は、かなりのレベルにある。リスグラシューやカワキタエンカは負けてなお強しだった。

$お宝馬 カリビアンゴールド 13番人気 18着 大外枠が響いて、終始外を回らされた。加えて4角でも弾かれて、全くレースに参加できないまま、直線は鞍上も諦めていた。 着順が能力を反映した結果ではないと思うので、次走自己条件の1600万下で小回りなら、一変もあると思う。

【今週のポイント】
ダービー上位3頭がすべて回避した菊花賞は、皐月賞馬ゴールドシップが勝った2012年以来。ただ、あの年はゴールドシップ自体がかなり抜きんでた存在で、核として揺るがし難いものがあった。対して今年は皐月賞馬アルアインに距離不安が拭えず、トライアルでも2着止まりだったこともあって大混戦となっている。

今年は血統的にも、3000mドンと来いタイプの真性ステイヤーがほとんど見当たらない状況。近年の菊花賞はスタミナだけでなく中距離でのスピードも不可欠だけに、スピード面の裏付けがあるのはいいのだが、それでも3000mは3000mなわけで、スタミナの裏打ちは必要だ。

加えて、今週も近畿地方はずっとぐずついた天候が予測され、たとえ当日降らなくても堅い馬場にはならないはず。台風の行方も気になり、良馬場時ほどスピードが求められない可能性も出てきた。
血に眠っているスタミナの要素をどれだけすくい取って、スピード持続力とのバランスを見るか、水曜更新予定の有力馬診断をぜひ参考にしていただきたい。

【次回の狙い馬】
土曜・京都2R 5着 スタートして終始5,6番手から流れ込み。ただ芝1200mではスピード負けが歴然だ。父タイムパラドックスという血統からみて、おそらくダートなら一変するとみる。 次走ダートの1400m以下なら、場を問わず狙いたい。

日曜・京都11R 5着 ローズSの展望でも述べたように、この馬のポテンシャルは世代屈指のものがある。中距離なら逃げ馬としての資質はアエロリット以上であることが秋華賞でハッキリしたし、緩みないペースで引っ張りながら、直線あっさりとは止まっていない。
次走、G3やオープン特別なら1800mから2000mで引き続き期待できる。牡馬相手でもソコソコ。場は問わないだろう。