水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜中山11R ダービー卿CT(G3)◎本命馬 マルターズアポジー 3番人気 9着 注文通りのハナだったが、脚をタメてのつつかれる逃げになったのは想定外だった。この馬は前半で大きく離して、そのあとでペースダウンするのが最も合っていると思う。終始息が入らない展開になり失速。逃げ馬だけに勝つか消えるかは覚悟の上だったが、この馬の良さを発揮できないままだった。

$お宝馬 テオドール 5番人気 4着 出負けして後方からの競馬。直線だけの勝負になってしまったが、馬群に怯まず見事にさばいて追い込んだ。勝負根性があり、また中山への適性も高い。1800mでも行けそうだ。


★日曜阪神11R 大阪杯(G1) ◎本命馬 アルアイン 2番人気 3着 レースぶりは完璧だが、入れ替わりの激しい先行馬群の中で、最も厳しいポジションをしいられた。それで直線は最後までしっかり伸びており、力は出せている。負けてなお強し。

$お宝馬 ミッキースワロー 5番人気 5着 スタートで意外にも出遅れ。直線一本、しかも伸びにくいところを走らされたことを考えると、スムーズな競馬ができていたらどうだったかと惜しまれる。引き続き注目。


【今週のポイント】
まずは、月曜に渋谷で行われたトークライヴにご足労下さった方々に御礼申し上げます。近日中に、競馬ラボYouTubeチャンネルにアップされますので、ご来場できなかった方はそちらでぜひ。詳しくは競馬ラボ内の告知をご覧ください。

さて本題。いよいよクラシック開幕で、春競馬が一気に盛り上がってきた。桜花賞はラッキーライラック1強のような構図となっているが、過去にも1強、この馬でどうしようもないと見込まれた馬が、意外と勝てなかったケースもまた多いレースだ。それだけ、3歳春の牝馬は微妙ということだろう。

まずは枠の問題。コース形態が外回りとなってからは、内枠の不利が際立っている。特にゼッケン5番以内は連対も難しい状況。序盤が忙しくなり、行きたい馬が外目に入ると急激に被せられたり、競られたりしてしまうこともその理由の1つだろう。

血統的には2011年から6年続いたディープインパクト産駒の連対が去年途切れた。もっとも去年は、カワキタエンカ1頭だけの出走しかなかったので、例外と考えるべきかもしれない。基本的にはディープインパクト産駒の瞬発力が活きるレースである。

今開催の阪神芝は、時計が出るコンディション。阪神は金曜に雨が降るようだが、土日は晴れの予報で、おそらく雨の影響は考える必要はないはず。そこそこ速い流れにもなりそうで、厳しい流れの経験があるかどうかも問われる可能性は出てきた。なお個人的には面白い穴馬が対象となっている、3分の2の確率の抽選がとても気になっている。

人気薄が揃うディープインパクト産駒からお宝が探せるかどうか、そしてラッキーライラックの信頼度はいかほどか、チューリップ賞組の逆転はあるか・・・。意外と考えることの多い今年の桜花賞、水曜夕方には恒例有力馬診断をお届けする。


【次回の狙い馬】
日曜・中山5R 7着 先行勢の中で、一番引くに引けないポジションにハマってしまった。メンタル的にキツイ展開で、また距離的にも少し長い印象。広い東京で、1600mに短縮なら見直せる。

日曜・阪神12R 5着 外枠から好位追走、流れ込みながらジリジリ差を詰めてきた。クラスにメドを立てた感じ。次走、得意の京都で、また外めの枠が引ければ、クラスの質も落ちてきているだけにチャンスだろう。

水上学も登場!桜花賞大予想バトルの全貌を動画で公開中!(※外部サイトに繋がります)