「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【皐月賞】混沌、春の嵐か皐月賞
2018/4/10(火)
★土曜中山11R ニュージーランドT(G2)◎$本命馬&お宝馬 リョーノテソーロ 4人気 8着 好位に付けることを想定しての本命だったが、レース後のコメントによれば、「今日はタメていくレースを意識的に試みた」とのことで、それなら切れ味のないダート血統のこの馬には無理筋だった。位置取り悪く大外回らされて万事休す、何とも釈然としない結果。もっとも、思いがけず人気になったのもイヤな材料だった。人気も判別できない目の曇りを反省したい。
★日曜阪神11R 桜花賞(G1)◎$本命馬&お宝馬 アンコールプリュ 9人気 11着 勝ち馬は次元が違う強さ。そして2,3着馬とそれ以下の馬にも大きな断層がありそう。波乱を見込んでの複穴狙いだったが、今年の上位馬は小さな不安材料にびくともしない芯の強さがあった。脱帽。なおアンコールプリュ自身としては、小さい馬体がなお減ってしまって、強い最終追い切りができなかったことも響いたようだ。
【今週のポイント】
ダノンプレミアムの回避で、それでなくとも混戦となったのに、中山は土日共に雨の予報。適性が問われる馬場になる可能性は大きいようだ。さらに前に行く馬が異様に揃った。とにかく難解極まりない。
馬場については、2013年以降の速い馬場での皐月賞の傾向はほとんど使えないかもしれない。とにもかくにも、雨濃厚の土曜の競馬を見てとなる。
展開については、これだけ前に行く馬が揃えば、どの馬がハナを主張し、どれが控えるのか、本当に前がやり合って後ろに有利になるのかなどが考え所だが、これも枠順次第で大きく変わる。とにかく、土曜まで結論が出せないレースであることは確かだろう。
ただ、血統から適性の予習をしておくことはできる。コースや距離、道悪の際に浮上する馬……。水曜夕方更新の有力馬血統診断では、直前のファクターで仕上げをするまでの予想下準備に役立てられる情報を詰めておきたい。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神5R 3着 道中はキーフラッシュとびっしり競り合い、休み明けで力んだ感じ。それでも直線で振り切りかけて、最後までしっかり粘った。これはかなりの力量で、叩いた次走はアッサリまでありそう。
日曜・福島9R 6着 スタートを決めて絶好位。ただ、直線は騎手によれば濡れた芝でトモの滑る感じがあったとのこと。良馬場なら粘りが違ったようで、次走、良馬場条件に、中1週で最終日の福島芝1200mに出てきたらもう一度。新潟でも1200mなら。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。