水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜中山11R ニュージーランドT(G2)◎$本命馬&お宝馬 リョーノテソーロ 4人気 8着 好位に付けることを想定しての本命だったが、レース後のコメントによれば、「今日はタメていくレースを意識的に試みた」とのことで、それなら切れ味のないダート血統のこの馬には無理筋だった。位置取り悪く大外回らされて万事休す、何とも釈然としない結果。もっとも、思いがけず人気になったのもイヤな材料だった。人気も判別できない目の曇りを反省したい。

★日曜阪神11R 桜花賞(G1)◎$本命馬&お宝馬 アンコールプリュ 9人気 11着 勝ち馬は次元が違う強さ。そして2,3着馬とそれ以下の馬にも大きな断層がありそう。波乱を見込んでの複穴狙いだったが、今年の上位馬は小さな不安材料にびくともしない芯の強さがあった。脱帽。なおアンコールプリュ自身としては、小さい馬体がなお減ってしまって、強い最終追い切りができなかったことも響いたようだ。

【今週のポイント】
ダノンプレミアムの回避で、それでなくとも混戦となったのに、中山は土日共に雨の予報。適性が問われる馬場になる可能性は大きいようだ。さらに前に行く馬が異様に揃った。とにかく難解極まりない。

馬場については、2013年以降の速い馬場での皐月賞の傾向はほとんど使えないかもしれない。とにもかくにも、雨濃厚の土曜の競馬を見てとなる。

展開については、これだけ前に行く馬が揃えば、どの馬がハナを主張し、どれが控えるのか、本当に前がやり合って後ろに有利になるのかなどが考え所だが、これも枠順次第で大きく変わる。とにかく、土曜まで結論が出せないレースであることは確かだろう。

ただ、血統から適性の予習をしておくことはできる。コースや距離、道悪の際に浮上する馬……。水曜夕方更新の有力馬血統診断では、直前のファクターで仕上げをするまでの予想下準備に役立てられる情報を詰めておきたい。

【次回の狙い馬】
日曜・阪神5R 3着 道中はキーフラッシュとびっしり競り合い、休み明けで力んだ感じ。それでも直線で振り切りかけて、最後までしっかり粘った。これはかなりの力量で、叩いた次走はアッサリまでありそう。

日曜・福島9R 6着 スタートを決めて絶好位。ただ、直線は騎手によれば濡れた芝でトモの滑る感じがあったとのこと。良馬場なら粘りが違ったようで、次走、良馬場条件に、中1週で最終日の福島芝1200mに出てきたらもう一度。新潟でも1200mなら。

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