「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月5日 東京11R NHKマイルC(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
【桜花賞・展望】1強?2強?3強?
2019/4/2(火)
★土曜中山11R ダービー卿CT(G3)◎本命馬 フィアーノロマーノ 2番人気 1着 正直、昇級戦かつ休み明けのこの馬が、レース直前まで1番人気だったことには驚いた。今のファンの分析力の高さは恐ろしいほど。
レースぶりは枠を活かして、ハイペースを離れた4番手追走から直線スパート。早めに動いた分最後は詰め寄られたが凌ぎ切った。土曜は雨の影響が皆無の高速馬場だったことも大きい。その種の馬場に強いダンチヒの直系であった。
$お宝馬 キャプテンペリー 14番人気 12着 雨が降らず内が硬くなっている高速馬場では、さすがに大外枠はこたえた。ただこの馬なりには走っており、相手が強すぎたということだろう。
日曜阪神11R 大阪杯(G1) ◎本命馬 ペルシアンナイト 3番人気 11着 結論から言うと、鞍上が馬場を意識過ぎた感。終始外、しかも勝負どころの3角から直線入るまではかなり大外へ出した。これではスタミナのロスが大きすぎる。前半の行きっぷりや手応えを見ると、馬場を苦にしたわけではないのは明らか。去年のような内へ入る競馬なら結果は違っていたはずだが、枠が外めだったから致し方ないか。残念のひとこと。
$お宝馬 アルアイン 9番人気 1着 お宝馬の意義を体現してくれた激走。内枠ならなお推せるということは水曜日の診断で書いたが、持ち前の器用さを、小回りコースで最大限に活かした。最後差し返してきたキセキ、内を捌いたワグネリアンを抑え込んだのは立派。今後も合う舞台ならチャンスはある。
【今週のポイント】
今年は気温が急激に上がった後の冷え込みが長く、桜の花の持ちが全国的にいいようだ。 桜花賞の主役となる見ごろの木は揃っているが、特に枝ぶりがいいのは限られた本数。ダノンファンタジーの1強か、クロノジェネシスを加えた2強か、グランアレグリアを交えた3強なのか。いずれにせよ目数は絞らないといけない様相で、構図のとらえ方と上位馬のハッキリした序列付けが必要。どこからでも入れた大阪杯とは対照的だ。
阪神マイルが現在の形状コースになってからは、かつてのパワー重視から、馬場さえ良ければ瞬発力重視に変わっている。もちろん、最後に急坂があるので、軽い切れが武器のタイプでは厳しい。幸い現時点での週末阪神は晴れ予報。
水曜夕方更新予定の有力馬診断では、意外なことにこの4年勝ち切っていないディープインパクト産駒の扱いも含めて、血統面のポイントと、3着に飛び込む可能性のある人気薄を捕まえてみたい。
【次回の狙い馬】
土曜・中山6R 4着 他の掲示板4頭は前残りの展開の中、直線は目の覚めるような伸びで1頭だけ後方から追い込んでの4着。もう少し前で競馬をしていたら、優に勝ち負けだった。 意外とこういうタイプは距離を延ばすのがプラスにはならないものだが(延ばすとペースが落ち着くため)、500万のレベルなら東京のダート1400mでも問題ないだろう。ただ、より良いのは新潟ダート1200mのような気がする。
日曜・中山5R 5着 今回はブリンカーでレースぶりがかなり前向きに。積極的に立ち回り、自ら前を捕まえに行く。ややブリンカーが効きすぎたのかもしれないが、折り合いはついていて、騎手の意のままに動けていた。
次走東京ダート1600mで忙しくなっても、脚力がかなりありそうなのでやれるはず。新潟のダート1800mまで待てば、なお良さそう。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。