「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【安田記念・展望】まだ祭りは終わらない
2019/5/28(火)
★土曜京都11R 葵S(重賞)◎本命馬 ディアンドル 1番人気 1着 場のコース形態や芝質など、全く不問の5連勝。スピードに富んだ牝系に、ルーラーシップの底力が相まって、かなり質の高いスプリンターになっている。無理やりサマースプリントを取りにいかず、夏か秋に重賞ひと叩きでスプリンターズSへ向かうという方が、先々を考えると良いはずだ。ひと息入れて、馬本位で進んでほしい。先々はマイルでも。
$お宝 アスターペガサス 13番人気 2着 やはり平坦小回りで変わった。これが一番合う舞台である。また高速馬場にピッタリのダート血統という適性もハマった感がある。
★日曜東京11R 日本ダービー(G1)◎本命馬 ランフォザローゼス 5番人気 7着 外目の枠だったが、ハイペースで縦長になり、あまりロスすることなくいい位置が取れた。ただ、キャリアが浅い馬にとってはかなり追走のキツイ流れになり、直線で一度苦しくなる。しかしゴール前ではまたジリジリ伸びており、3着馬とは0秒2差。まだ馬体も緩く、幼さが目立つ仕草もあった。秋以降グッと良くなりそうだ。今後が楽しみ。
$お宝馬 クラージュゲリエ 7番人気 6着 終始ランフォザローゼスの前にいた。そこから伸びずバテず流れ込む形になってしまった。ここまで時計が速くなってしまうと、よく走っていると言える。
【今週のポイント】
ダービーが終わって、例年であれば安田記念とはいえ力が抜けるものだが、今年はアーモンドアイの出走、さらにダノンプレミアム他の強豪が揃い、ダービーに優るとも劣らない大一番となりそうだ。
アーモンドアイの高速馬場適性は、ジャパンCから明らかなのだが、果たしてマイルでの高速に対応できるかどうかは未知数でもある。ましてや桜花賞の相手と違い、古馬牡馬の、ベストマイラークラスと1600mで戦うというあたりに、一抹の不安がないわけではない。
大本命が馬券対象にもならなかったダービーの後でもあり、何かと疑心暗鬼になってしまうが、水曜夜公開予定の血統プロファイリングではアーモンドアイのマイル適性、そして逆転候補になりうる馬の存在について探ってみたい。
【次回の狙い馬】
土曜・東京5R 5着 外枠から折り合いをつけて中団前。直線は手応えの割にはジリジリ。これを距離が長かったとみるか、あるいは追走に手いっぱいで、ゆったり行ける距離延長がいいのかはちょっと判断が付きづらいが、血統からは中距離向き、いかにも東京ダートマイルや福島ダート1700mという感じ。どこを使ってくるかは分からないが、とりあえず距離不問で次走狙ってみたい。
日曜・京都8R 12着 とにかくついてなかった、出遅れもそうだが、追い上げようとしたところで、隣の馬の手綱が鞍上の足に絡んで制御できなくなるというアクシデント。想像のつかない事態で、今回はノーカウント。馬のメンタルに影響がなければ、次走は巻き返す。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。