水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R ジャパンC(G1)

◎本命馬
⑥ユーキャンスマイル
(牡4、栗東・友道厩舎、岩田康騎手)

個人的に、ここまでの秋の東京開催を振り返れば、脳裏に浮かぶのは天皇賞・秋の直線に尽きる。別次元の強さだったアーモンドアイ、そして大外、後方の絶望的な位置から、最前列近くで見ていた私の目の前でエンジンを入れたユーキャンスマイルの姿。叫べど届かず、あと少しで2着まで見えた4着……。私も悔しかったが、陣営はもちろんさらに悔しかったことだろう。

当時は内有利が顕著だったトラックバイアス、前有利の展開。それを思えば強い。反動さえなければ、今度こそこの馬で笑いたい。

日曜は朝の内に雨がやみ、昼前から曇りの予報。魔法の水はけを誇る東京は、馬場が見た目に荒れている内から乾いていくのが常。よって内有利のバイアスが出る可能性がある。天皇賞では入れなかったコースへ、イン突き名人岩田騎手が導けば、まとめて差し切るシーンが見られよう。ちなみに近10年、天皇賞秋の上がり最速馬がJCに8頭出走し、2勝・3着3回だ。

母方にはかつて東京2400で光ったエタンの系統が入り、またマンノウォー系のノウンファクト、さらにさかのぼれば昭和50年代に隆盛したパーシアの名も見えるスタミナ血統。道悪が残っても心配なしだ。稍重でも重でも、今年の東京の最後はこの馬に締めてもらう。

$お宝馬
⑩ダンビュライト
(牡5、栗東・音無厩舎、松若騎手)

高速馬場では厳しかったが、渋った影響が残る馬場なら一気に浮上。近親にマリアライト、リアファルらがいる重厚な一族、また去年は高速決着ながら2着に入ったキセキと同じルーラーシップ産駒。近年はキングマンボ系が優勢なジャパンCだけに、本命もお宝もキングマンボで攻めたい。

相手上位は ②ワグネリアン⑤スワーヴリチャード。 押さえに ①カレンブーケドール⑫タイセイトレイル④ムイトオブリガード⑧レイデオロ

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