水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
出走頭数こそ9頭だが、うち5頭がG1勝ち馬(海外含む)という豪華版の中山記念。ただ、この後ドバイ(ラッキーライラック・現時点で出否明示せず)や香港遠征(ウインブライト、インディチャンプ)を控えている馬もおり、もちろんここでメイチの仕上げというわけではないだろう。

ジャスタウェイやドゥラメンテ、ネオリアリズム、去年のウインブライトなど、遠征を控えても完勝した馬がいる一方、ステファノスやリアルスティール、ディアドラらは勝ち切れなかった。前哨戦ならではの難しさがある一戦だ。さらに、ウインブライトは同一重賞3連覇の偉業にも挑むことになる。

そして、今後の路線をここの結果で決定するというダノンキングリーにとっては重要な一戦。各馬鞍上の配置を含め、それぞれの思惑を読むのも、馬券のカギとなるだろう。

加えて、冬の連続開催後半では例年にない時計の掛かり方をした芝が、ひと開催空いただけでどこまで戻っているかもポイントだ。馬場適性、小回り適性、モチベーションなどから、絞り込んで買うべきレースだろう。まずは中山初日の、芝の時計の出方。土曜夕方更新の血統トレジャーハンティングでは、そこを見定めた上で本命と、一見不在に見えるお宝馬を何とか抽出？したい。

★土曜東京11R ダイヤモンドS(G3) ◎本命馬 レノヴァール 4番人気4着 万全の位置取り。ただ、中盤が緩まない展開にしては、やや動き出すのが早すぎたか。そして4角で首を横へ向けて、ササる素振りを再三見せた。左回りはベターではないのかもしれない。最後はオセアグレイトとの叩き合いにハナ差屈しての4着。

＄お宝馬 ヴァントシルム 7番人気9着 レノヴァールと同じような動きをしたが、直線パッタリ。たとえ恵まれたとしても、重賞で通用する力はまだない。

★日曜東京11R フェブラリーS(G1) ◎本命馬 インティ 2番人気14着 ワイドファラオとアルクトスが強くハナを主張したために控える形。この形でも競馬はできるはずだが、前に行こうとする気勢が薄く、4角ではもう一杯、直線は下がる一方。メンタルなのか、体に何かあったのかは分からないが、かなり根深い原因がありそうな負け方だった。

＄お宝馬 ヴェンジェンス 5番人気10着 中団前目の位置は良かったが、鞍上のコメントによれば砂を被ったら怯んでしまい、走る気を無くしたとのこと。

【次回の狙い馬】
日曜 京都10R 4着 休み明けを一度使われて、型通り良化してきた。3歳初期までは重賞掲示板を続け、1勝クラス時代はグローリーヴェイズを破った馬。坂コースの方が走りは良く、次は阪神でも中京でも、2000mあたりで狙いたい。

日曜 小倉10R 12着 今回はもまれ込んで終わった感。加えて、滞在せずの直前輸送もこたえたはずだ。あとはパワー血統なので、中山良績からも、坂コース向きと仮説を立てて良いだろう。次走中山1200mなら一変する可能性もある。

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