「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 5月5日 東京11R NHKマイルC(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
【桜花賞】こんな面白い桜花賞を
2020/4/7(火)
【今週のポイント】
百花繚乱。今年の桜花賞は近年にない目移りするメンバー、それもハイレベルでの混戦だ。個人的には、古い話で恐縮だがイソノルーブル、シスタートウショウ、ノーザンドライバー、ミルフォードスルーと役者が揃った1991年を思い出す(分かる方だけ頷いて頂ければ)。いやそれ以上か。
前走でミソを付けてしまったものの、能力の絶対値は証明済みのレシステンシア、リアアメリア。堅実無比のマルターズディオサ、クラヴァシュドール。地味ながらスピードの持続力が高次元のミヤマザクラ、牡馬を重賞で軽くあしらってきたサンクテュエール、そして2戦とはいえ無敗の大器デアリングタクト。どれが勝っても不思議ない。それだけに、緊急事態宣言下であっても、何とか開催だけは死守してほしいのだが…(4月7日朝現在)。
2011年からはディープ産駒が4連勝したものの、15年以降は、去年のグランアレグリアだけが勝ち切っており、意外とディープ産駒は勝てていない。またチューリップ賞勝ち馬が連勝できない傾向が強い(近10年の例外はハープスターのみ)。意外とジンクスめいた要素も多く、とても難解だ。思い切って有力馬を連対候補から2,3頭切り捨てないといけないかもしれない。
血統トレジャーハンティングをぜひともご覧頂きたいが、その前に、開催が無事行われることを祈るしかない。予想に集中しきれない現況がなんとも恨めしい……。
★土曜中山11R ダービー卿チャレンジT(G3) ◎本命馬 ストーミーシー 3番人気7着 前走同様積極的に先行。ただし今回はハイペースで飛ばすナインテイルズを追いかけてしまった。早々にナインがバテたことで、4角手前で押し出されるようにハナへ。そこから直線で突き放しかけたところまでは強かったが、さすがに坂で止まってしまった。若い鞍上がやや焦ったようにも見えたが、2着馬と0秒2差なら馬は負けてなお強しの内容。これは仕方ない。
$お宝馬 ボンセルヴィーソ 13番人気2着 久々にお宝馬らしい人気薄の激走。流れに乗った右回りマイルでのこの馬のしぶとさは侮れない。今後も忘れられた頃に一発あるタイプ。
★日曜阪神11R 大阪杯(G1) ◎本命馬 ラッキーライラック 2番人気1着 インのポケットに入り、脚をタメ、直線は内で塞がりかけたところを割って伸びた。牡馬をねじ伏せる実に強い競馬。同い年の女王アーモンドアイとの再戦が見たいと思ったのは、私だけではないだろう。
$お宝馬 レッドジェニアル 12番人気8着 スタートはなんとか出た。先行しかけたがそのあとは下げてタメる競馬。しかし直線は流れ込んだだけに終わってしまった。能力の足らなさをカバーする適性はなかった。
【次回の狙い馬】
日曜 阪神3R 3着 今回はソエ明け。2,3番手追走から、早めに手が動いたものの、最後まで何とか踏ん張って3着確保。ただ、走りっぷりは迫力に欠け、おそらく芝の方が持ち味が活きそう。血統からもそう考える。ソエが完全に固まったら芝に使ってほしい。そうなれば初戦から。もしダート継続でも、能力でこなせるので上位候補。
日曜 中山6R 4着 勝ったダンシングプリンスが強すぎたが、ちぎられた後続にも覚えておきたい馬がチラホラ。その中でもこの馬。テンが速くなったことで位置取りが後ろになったが、直線はよく伸びていた。中山ダート1200mはやや忙しい印象で、次走東京のダート1300,1400mなら持ち味が出そう。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。