水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
ホッコータルマエ、インカンテーション、そして2歳王者のアジアエクスプレスの芝ダート両重賞制覇など、強豪を輩出してきたレパードステークスだが、近3年は2ケタ人気が連対しまくり、意外な大波乱レースとなっている。例年、3歳のダート戦線で春の2番手グループが集まる傾向にあり、変則日程となっている今夏も馬質は同じ。なかなか粒は揃った。

ただ、ジャパンダートダービー組は5着のミヤジコクオウだけが出走予定で、今年はユニコーンS上位からの直行組が何頭か出てきそう。だが、このユニコ―ンSからの組が近年は走れていない。頭数はそれほど多くないのだが、上位人気を裏切るケースが目立っている。

となると、今年の注目は古馬混合の2勝クラスを制してきた組か。血統的には、新潟の軽いダートに向くスピードタイプが合っている。難解だが、これらを足掛かりとして、波乱を想定し積極的に振っていきたいレースである。

★土曜新潟11R 新潟日報賞 ◎本命馬 ムーンチャイム 1番人気7着 外枠から先行し位置は取れたのだが、なし崩しに外を回らされてロスが出てしまった。しまいまでしっかり走れてはいるが、ロスが響いたか直線は伸びを欠いた。人気にもなりすぎた感。

$お宝馬 シトラスノート 7番人気8着 良いスタートから好位に下げて、うまく流れに乗れた。直線は軽く外へ出し、前も空いて伸びるかと思われたがジリジリ。クラスの壁なのかもしれない。

★日曜新潟11R クイーンS(G3) ◎本命馬 フェアリーポルカ 2番人気6着 馬体重18キロ増も、見た目には太くなく、却って逞しさを感じた。レースは前半後方から、マクって上がりスピードを後半に乗せるいつもの戦法。直線は横一線の中、一瞬先頭に立って粘ったが、ラスト50mで力尽きた。これは体重云々ではなく、以前の休み明けだった愛知杯の時もそうだったのだが、いきなりではメンタルがピリッとしないのだろう。次の使いどころが難しい馬だが、小回りなら牡馬に混ぜても戦えるはず。距離も行けると思うので、手薄ならオールカマーあたりでもいいところがあるかもしれない。

$お宝馬 アロハリリー 11番人気11着 ハナはナルハヤに行かせて4番手あたりをキープ。しかし3角すぎから押っ付けだして、直線は下がっていった。やはり逃げた方がいい馬だし、結果論だが、意外とテンが速くならなかったので、叩いてもハナを主張してしまえばまた違ったのかも。

【次回の狙い馬】
土曜 新潟9R 5着 スタートで大きく躓いたのがすべて。途中からまくるように上がったが、伸びが止まってしまった。しかしバテなかったのはさすが。新潟は未勝利戦勝ちの舞台でここに出走も、走りのタイプは直線の短くなる小倉向きで、小倉最終週の天草特別あたりに出てくれば。

土曜 新潟12R 6着 初めての芝出走、そして直線競馬だった。ダートで前に行けていたので、もう少し位置が取れるかと思ったがシンガリから。しかし、最後方一気の難しいこのコースで出色の伸びを見せた。ゴール前で前が詰まりかけていたが、それがなければ馬券圏があったかもしれない。次走も芝を続戦してほしい。1200mなら追走も楽で、勝ち切りも望めるだろう。血統はむしろ芝馬だ。

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