チャンス襲来

競馬予想コラムにも関わらず、まず最初にプロ野球・阪神タイガースの話題から始まることが恒例となっている。金曜、土曜と掲載日はよく負けるため、9割方阪神に対する不満などを書き殴っている。今年は8月10日(木)まで92試合を消化したが自分の中では10勝82敗くらいのペースと感じている。それくらい負けている気がする。

しかし今週は宿敵・読売ジャイアンツとの3連戦を2勝1敗で勝ち越すなど、ここ最近どうも阪神の調子が上向いてきている。それはそれでもちろん嬉しいのだが、コラムの最初に書くネタが少なくなる悩みも生まれる。プロ野球のシーズンオフはコラムの最初に一体何を書けばいいのだろうか。

「普通に最初から競馬のことを書けよ」という苦言をいただきそうなので、競馬の話に移る。先週日曜の小倉記念はこのコラムや動画「うま馬データMOVIE」で推奨した◎マウントゴールドが5番人気ながら3着に粘りこんだように、個人的には夏競馬は好調をキープしている。今週も頑張りたいところだ。

新潟11R・新潟日報賞は◎エスティタート。前走豊明Sは、先ほど挙げた名鉄杯とは逆に、前に行った馬たちに厳しいレースだった。逃げたツーエムマイスターが重馬場で作ったラップはレース前半3F33.4秒、レース後半3F35.8秒という厳しいもの。4角4番手で回ったエスティタートの末脚が最後鈍るのは仕方ないと言える。

新潟は金曜午後から雨が降り始める地域はあるものの、土曜の朝からは降水確率30%。中京よりは軽い馬場が見込める。左回りの1400mは得意条件だけに、あともうひと押しを期待したい。

小倉11R・阿蘇Sは8頭立て。そのうち4頭が前走名鉄杯組だ。名鉄杯当日の中京ダートは前が残りやすく、前半1000m59.3秒で通過した名鉄杯も、勝ったラインルーフは4角2番手、ハナを切ったコパノチャーリーが2着。差し馬が届きにくい馬場、展開であった。今回人気のジュンヴァルカンはスタートで出遅れて流れに乗れていなかったことから、巻き返しが期待できそう。ただし妙味を考えると、同じく出遅れた◎マインシャッツがより面白そうだ。

元々素質はオープン級。昨年の阿蘇Sもコパノチャーリーが2番手から粘りこんだように後ろに厳しいレースだったが、3コーナー10番手から差し込んで4着。悪い内容ではない。9ヶ月半ぶりだった前走を叩き、今回は差し込みやすい少頭数。巻き返しが期待できる。

札幌11R・STV賞は、いかにも距離短縮が良さそうな素質馬ハッピーグリンが1500mを使ってくるだけに何事もなく勝たれそうだが、ここは同じく距離短縮の◎シグナライズを狙う。引っかかりやすい馬で、春はチューリップ賞、忘れな草賞と距離延長が続いた。6着続きは仕方ないと見たい。間隔を空けてリフレッシュし距離短縮の今回は引っかかりにくいのではないか。一度崩れたフランケル産駒は元に戻るまで時間がかかる傾向にあり、その点はネックではあるが……。

もう1頭挙げると、札幌10R・コスモス賞の◎ナイママ。門別所属馬だが、父は宝塚記念2着などがあるダノンバラード。母は札幌芝で新馬戦を勝ったニシノマドカ。初戦圧勝で人気を集めた前走は2着に敗れたものの、血統的にも、走法的にもこの馬は芝のほうが向いているのではないかと感じている。中央馬相手でも戦えるだけのポテンシャルは秘めており、楽しみな一戦だ。

と、ここまで書いて阪神タイガースの今日の試合の途中経過を見たところ、横浜DeNAベイスターズ相手に4回終了時点で3-0とリードしている。阪神は本当に横浜スタジアムで強い。来年から何か間違えて本拠地が横浜スタジアムにならないだろうか……?そう思っている阪神ファンは、日本全国に100万人はいるだろう。