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【有馬記念】年末の大一番、カギを握るのはグランプリ適性!
2025/12/21(日)
提供:重賞トレンドジャッジ
ポイント①究極の二択、鞍上の決断は?
いよいよ、年末の大一番・有馬記念!
どのレースも大切だが、この一戦に懸ける思いは格別。
ここをビシッと当てて、最高の気分で一年を締めくくりたい ——そんな願いを抱く方も少なくないはずだ。
今年も、まさに“年末の祭典”にふさわしい豪華メンバーが集まりそうだね。
昨年の勝ち馬に、春のグランプリホース、レベルの高い3歳世代の一角など、見どころは満載だね。
その中で、まず注目したいのが昨年のグランプリジョッキー・戸崎圭太の動向だ。
ダノンデサイル、レガレイラ、いずれも彼にとっては“ベリーベリーホース”と言える存在。
どちらを選ぶのか注目が集まっていたが、彼がデサイルに騎乗することは、どうやらジャパンC前の段階で決まっていたようだ。
決してレガレイラを評価していない訳ではないぞ。ただ、それ以上にドバイSCでデサイルに跨った時の感触が相当なモノだったそうだ。
いずれも現役最強を争うくらいの実力馬だし、彼にとって非常に思い入れもある二頭。
まさしく、究極の二択だったよね。
ああ。そして、1年ぶりにレガレイラとのコンビ復活となるルメール。
最後に手綱を取ったのは、昨年のエリザベス女王杯。その敗戦には、彼自身も納得いっているわけがなくてさ。
それ以来の騎乗となる今回は、並々ならぬ気合いで臨んでくるんじゃないかな。
雪辱を晴らす上で、有馬記念ほどふさわしい舞台はないよね。ここで勝てば、去年の借りもすべて報われるはずだよ。
ちなみにこの2頭の対戦成績は、ダービーでデサイル、有馬でレガレイラが先着して1勝1敗。
どちらが真に強いのか白黒付けるという意味でも、この一戦は重要になって来そうだね。
それと展開を読む上で鍵になるのが、今年は逃げ・先行馬が揃っているということ。
スローペースだった昨年よりも、明らかにペースが流れる展開が予想されそうなんだよな。
宝塚を逃げ切ったメイショウタバル、AR共和国杯を逃げ切ったミステリーウェイに、先行力の高いサンライズアース。
これだけ前に行きたい馬が揃えば、さすがに昨年のようなスローにはならなそうだね。
ただ、今名前が挙がった馬たちは、速い上がりは使えずとも耐久力に優れたタイプ。
速い流れを作って後続に脚を使わせつつ、自身はしぶとく残るという展開に持ち込める強さはあるんだよな。
6度のコーナーで内を意識する分、一周目のスタンド前では馬群が縦長になりがちなこのレース。
気付けば前が大きなセーフティーリードを取っていた、なんて展開も考え得るよね。
それでは、私からもこのレースの傾向について。
ポイント②グランプリ適性が求められる一戦
いかにも、東京らしいスピード決着だった天皇賞秋とジャパンC。
ただ、その2戦とは全く毛色が異なるレースと言えるのが有馬記念でね。
中山も以前と比べると時計は速くなってきたけど、2500mという距離設定も相まって、また別の適性が必要になってくるんだ。
秋古馬三冠が難しいと言われる所以には、ローテーションの厳しさも去ることながら、求められる適性の違いもあったんだな。
ところで、境の言う“別の適性”ってのは、具体的にはどういうことを指してるんだ?
一言で言うなら、「グランプリ適性」だよ。
春のグランプリ・宝塚記念と、秋のグランプリであるこのレースは、実は結構相関が強くてね。
エリザベス女王杯もそうだけど、2200mのGⅠはこのレースと非常に相性が良いんだよね。
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◆タイトルホルダー
(22年宝塚1着→23年有馬3着)
◆ジェラルディーナ
(22年エリ女1着→22年有馬3着)
◆クロノジェネシス
(21年宝塚1着→21年有馬3着)
(20年宝塚1着→20年有馬1着)
◆サラキア
(20年エリ女2着→20年有馬2着)
◆リスグラシュー
(19年宝塚1着→19年有馬1着)
◆クイーンズリング
(16年エリ女2着→17年有馬2着)
古くはグラスワンダーもグランプリで無類の強さを誇っていたし、「グランプリ適性」というのは確かに有りそうだな。
何気にエリ女組からも、サラキア(11人気)、クイーンズリング(8人気)と人気薄での好走馬が出ているんだな。
前走が牝馬限定だからと侮ると、痛い目に遭いそうだな。
あとは、中山重賞実績馬も当然注目が必要だね。
オールカマーや日経賞といった、非根幹距離の重賞実績馬にも注意したいね。
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◆レガレイラ
(23年ホープフルS1着→24年有馬1着)
◆ダノンデサイル
(24年京成杯1着→24年有馬3着)
◆タイトルホルダー
(23年日経賞1着→23年有馬3着)
◆ジェラルディーナ
(22年オールカマー1着→22年有馬3着)
◆エフフォーリア
(21年皐月賞1着→21年有馬1着)
◆サートゥルナーリア
(19年皐月賞1着→19年有馬2着)
◆レイデオロ
(18年オールカマー1着→18年有馬2着)
なるほどな。過去の実績も踏まえたうえで、しっかり見極めたいところだな。
今回は“究極の二択”を迫られた鞍上の選択と、グランプリ適性について解説してきたぞ。
一年の締めくくりを笑って終えるためにも、万全の準備で臨もうぜ!それでは、また来週!
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プロフィール

ブライアン梶田
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
プロフィール

境和樹
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。





