
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
とりわけ力が入る日曜日
2025/4/17(木)
先週は福島の2頭が頑張ってくれました。サンカシグレ(6人気2着)は直線の反応で勝利を意識しましたが、まさか殿人気馬が内から突き抜けてくるとは……。馬は使われながら良くなっており、中1週の福島で必勝を期することになりそうです。グラツィオーソ(7人気4着)は調教の動きから期待していました。初出走とあって前半戸惑いながら走っていたので、これを機にレースを覚えていてくれれば、2戦目の次走は流れに乗って運べると思います。

この土曜は中山で4鞍に騎乗します。2Rのリネンフラッシュはかつての迫力を思えば前2走が案外。組みしやすい頭数でキッカケを掴みたいところです。
4Rのコスモグッドラックの前走は休みが長かった分だと思います。調教の動きからもっとやれるはずなので、初ダートかつブリンカー着用で変わり身に期待したい。7Rのパーセルペーパーはダートの走りも悪くなかったのですが、着順的に案外だったので芝に戻します。馬の状態はずっと悪くないので、最終週の馬場と2000mでマッチしてほしい。
日曜も中山で4鞍に騎乗します。3Rのクリノフローレンスは初戦(7着)に乗せていただいて、とてもいいイメージがあります。それを思えば中山の前2走が案外ですが、もっと頑張れるはずなので工夫して乗りたい。7Rのスプランドゥールの前走は好内容で、改めて感触を掴むことができました。馬を気にするところがあるため、とにかくスムーズさを心掛けて勝利を目指します。
8Rのマイネルトルファンは今回が初ダート。芝でも2勝クラスを勝てると思っていたくらいなので、適性さえかみ合えば一変の可能性を秘めています。12Rのコスモフリーゲンは長い休み明けの前走でも抜群のダッシュから最後まで走り切ってくれました。その後はしっかり乗り込んで、かなり素軽くなっています。結果を出して今週を締めくくりたい。

新クールのドラマが続々と始まっています。リアタイしたところではキャスターがさすがの日曜劇場で、人事の人見もそれぞれのキャラクターが出ていていいですね。宣伝が面白そうなDr.アシュラと、再放送で予習していた続・続・最後から二番目の恋もTVerでこれから見ようと思っています。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。